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名所江戸百景 四ツ谷内藤新宿
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

名所江戸百景 ・ 86

四ツ谷内藤新宿

めいしょえどひゃっけい よつやないとうしんじゅく

One Hundred Famous Views of Edo: Naito Shinjuku at Yotsuya

内藤新宿の宿場町を、馬の後ろ脚と尻のすぐ後ろから描いた図です。画面の大半を茶色の馬の脚が占め、その間から、夕暮れの空の下に続く宿場の家並みと人通りがのぞいています。

制作年
安政4年(1857)11月
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
名所江戸百景(全119図)
描かれた場所
内藤新宿(東京都)

作品について

画面の右半分を、馬の大きな尻と後ろ脚が占めています。脚には藁の馬沓が巻かれ、地面には馬糞が落ちています。脚の間と左側には、宿場の通りが奥へ続き、両側に旅籠や茶屋が並び、旅人や馬子が行き交っています。

馬の茶色と道の緑がかった灰色、空の藍と夕焼けの赤が強い対比を作っています。手前の物を極端に大きく描く構図の中でも、とりわけ大胆で、ユーモアのある一枚です。

内藤新宿は、甲州街道の最初の宿場として元禄年間に開かれ、信濃の高遠藩内藤家の屋敷地の一部に置かれたことから名が付きました。荷を運ぶ馬が多く行き交い、宿場の遊びの場としてもにぎわいました。甲州街道を通って、薪炭や野菜を積んだ馬が江戸へ向かいました。

揃物の中でも特に知られた図の一つで、馬の尻を主役にした思い切った視点がしばしば紹介されます。春の部の「玉川堤の花」も同じ内藤新宿を描いており、花見の名所と宿場の日常という二つの顔を見せています。

描かれた場所の今

内藤新宿は今の新宿区新宿一丁目から三丁目のあたりで、内藤家の屋敷の跡は新宿御苑になっています。新宿通りには江戸の宿場の面影はほとんどありませんが、太宗寺などの寺や、宿場の名残を伝える説明板が残っています。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

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出典・参考

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