名所江戸百景 ・ 22
広尾ふる 川
めいしょえどひゃっけい ひろおふるかわ
One Hundred Famous Views of Edo: Furukawa River, Hiroo
作品に ついて
手前に木の橋が架かり、旅人が渡っています。川は橋の下から奥へ大きく蛇行し、両岸には緑の土手と野原が続きます。左の岸には二階建ての料理屋があり、客の姿が見えます。奥には杉の木立や家々、遠くの林が見えます。
淡い青の川と明るい緑の野が、穏やかな色調で画面を満たしています。上から見下ろすように川筋を手前から奥へたどらせ、郊外の広がりを感じさせる構図です。
古川は渋谷川の下流で、広尾の辺りは大名の下屋敷や田畑が広がる江戸の郊外でした。橋は四之橋とされ、左の料理屋は鰻で知られた店と考えられています。
春の部の第22図です。続く目黒の図とともに、江戸の南西の郊外の田園風景を紹介しています。改印は安政3年(1856)7月です。花も行事もない田園の景色を、川の曲がりくねる形だけで見せる落ち着いた図です。当時の広尾が、町はずれの静かな土地だったことがよく分かります。
描かれた 場所の 今
古川は今、港区南麻布や白金の辺りを流れ、川の上の大部分を首都高速道路が覆っています。四之橋は今も同じ名で架かり、周りは住宅やオフィスの建ち並ぶ市街地です。川沿いには遊歩道が整えられた所もあります。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-12499-340
海外の所蔵館
- シカゴ美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
シカゴ 作品番号 1939.1401
出典・参考
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