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名所江戸百景 ・ 103

千住の大はし

めいしょえどひゃっけい せんじゅのおおはし

One Hundred Famous Views of Edo: Senju Great Bridge

隅田川に架かる千住大橋を、高い所から見下ろして描いた一図です。橋を渡る旅人たちと、川岸に広がる千住の家並み、遠くの山並みまでを、広い視野でゆったりと一枚に収めています。

制作年
安政3年(1856)2月
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
名所江戸百景(全119図)
描かれた場所
千住(東京都)

作品について

画面の下を、木の橋脚が並ぶ千住大橋が右から左へ横切り、旅人や駕籠が渡っていきます。橋の向こうの岸には千住の家並みと木立があり、川は奥へ大きく曲がって続きます。川面には白い帆の舟が浮かび、遠くの地平には山並みが見えます。

水色の川と緑の岸、家々の屋根を細やかに描き分け、高い所から見渡す視点で広い景色をまとめています。空の上端の紅と、その下の淡い色が、晴れた朝の澄んだ空気を感じさせます。

千住大橋は文禄3年(1594)に隅田川に初めて架けられた橋とされ、日光街道・奥州街道の最初の宿場、千住宿の入口にあたりました。松尾芭蕉が『おくのほそ道』の旅に出たのもこの地からです。

改印は安政3年(1856)2月で、揃物で最も早く出た5図の一つです。冬の部に置かれていますが、雪などの景物はなく、宿場の入口のにぎわいを主題にした図と考えられます。江戸の北の玄関口を描いた図として、旅立ちと帰着の場の雰囲気を伝えています。

描かれた場所の今

千住大橋は今も国道4号(日光街道)が隅田川を渡る橋で、今の鉄のアーチ橋は1927年に架けられました。橋のたもとの大橋公園には「矢立初めの地」の碑が立ち、足立区と荒川区を結んでいます。川沿いには遊歩道も整えられています。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

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出典・参考

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