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名所江戸百景 下谷広小路
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

名所江戸百景 ・ 13

下谷広小路

めいしょえどひゃっけい したやひろこうじ

One Hundred Famous Views of Edo: Shitaya Hirokoji

下谷広小路の大通りと、角に建つ呉服屋の松坂屋を描いた1図です。揃いの日傘を差した女性の一行が通りを進み、奥には上野の山の森が見えています。上野の門前の明るい賑わいを伝えます。

制作年
安政3年(1856)9月
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
名所江戸百景(全119図)
描かれた場所
上野(東京都)

作品について

右手前に大きな呉服屋の店があり、紺や赤の暖簾に丸い印が染め抜かれています。通りの左寄りを、同じ柄の日傘を差した女性たちの一行が奥へ進みます。行き交う人々の向こうに家並みが続き、左奥に上野の山の森が見えます。

日傘の赤い模様の連なりが、灰色の通りの中で鮮やかな流れを作っています。斜め上から見下ろす視点で、通りの広がりと奥の森を一画面に収めています。

下谷広小路は火事の延焼を防ぐために広げられた通りで、上野の寛永寺へ向かう将軍の御成道でもありました。通りに面した松坂屋は名古屋の伊藤家が営んだ呉服店で、江戸でも大店として知られていました。

春の部の第13図です。揃いの日傘の一行は、花見や参詣に出かける女性たちの一団とされ、春の行楽の季節を表していると考えられます。改印は安政3年(1856)9月です。大店の店先を大きく描く構図は駿河町の図にも通じ、江戸の商家の繁盛ぶりを伝えています。呉服店の暖簾の印まで細かく描き込まれ、実在の店を描いたことが分かります。

描かれた場所の今

下谷広小路は今の台東区上野の中央通りに当たります。松坂屋上野店は江戸時代と同じ場所で営業を続けており、通りを北へ進むと上野公園の入口に着きます。周りは商業ビルの建ち並ぶ繁華街です。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

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出典・参考

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