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木曽海道六拾九次之内 恵智川
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

木曽海道六拾九次之内 ・ 66

恵智川

きそかいどうろくじゅうきゅうつぎのうち えちがわ

The Sixty-nine Stations of the Kisokaido: Echigawa

愛知川に架かる長い橋と、その袂の「むちんばし はし銭いらず」と書かれた柱を描いた図です。牛を引く人や荷を背負った旅人が橋へ向かい、遠くの山並みが淡く霞んでいます。

制作年
天保6〜9年頃(1835〜38年頃)
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
木曽海道六拾九次之内(全71図)
描かれた場所
愛知川宿(滋賀県)

作品について

手前では牛を引く男や、大きな荷を背負った旅人たちが橋に向かって歩いています。右手の柱には「むちんばし はし銭いらず」と書かれ、その脇を子どもが駆けていきます。左には川をまたぐ長い木の橋が延び、その上を荷を担いだ人々が渡っていきます。

左から右へ斜めに伸びる橋と、右に立つ柱が、横長の画面に動きを与えています。遠景の山と野は灰色と淡い藍でぼかされ、手前の黒い牛と白い荷が強く浮かび上がります。遠い山の稜線は、ほとんど一色の淡い墨で描かれています。

愛知川宿は近江国神崎郡の宿場で、愛知川の東岸にありました。天保2年(1831年)に地元の成宮弥次右衛門の計画で橋が架けられ、渡り賃を取らなかったため「無賃橋」と呼ばれました。それまで旅人は、川を歩いて渡ったり舟で越えたりしていたとされます。

広重の図で、題の宿場名は「恵智川」と書かれています。架けられて間もない無賃橋を柱の文字ではっきり示しており、旅人にとっての新しい話題を描き込んだものと考えられます。

描かれた場所の今

愛知川宿は今の滋賀県愛知郡愛荘町にあたり、1758年創業の旅籠で今は料亭の竹平楼が残り、明治天皇が休んだ部屋が保存されています。街道沿いには和菓子の店が多く、愛知川に架かる近江鉄道の明治の鉄橋は国の登録有形文化財です。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

出典・参考

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