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木曽海道六拾九次之内 案中
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木曽海道六拾九次之内 ・ 16

案中

きそかいどうろくじゅうきゅうつぎのうち あんなか

The Sixty-nine Stations of the Kisokaido: Annaka

城下町でもあった安中宿へ上る坂道を描いた広重の図です。急な斜面に挟まれた赤茶色の道を、笠をかぶった旅人の一行が列をなして上り、坂の途中にはわら屋根の茶屋が並んでいます。

制作年
天保6〜9年頃(1835〜38年頃)
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
木曽海道六拾九次之内(全71図)
描かれた場所
安中宿(群馬県)

作品について

画面の中央を、赤茶色の坂道が手前から奥へ斜めに上っています。下の方では笠をかぶった旅人たちが列になり、荷を担いだ人も混じって坂を上っていきます。道の脇には黄色いわら屋根の茶屋や家が並び、坂の上にも小さな人影が見えます。

左右には白っぽい大きな斜面がせり上がり、右下には青緑の草地が広がります。坂の上には枝ぶりのよい木が立ち、空は赤く染まっています。大きな斜面で画面を区切り、細い坂道に人を連ねる構図が、上り坂の苦しさを伝えます。

安中宿は碓氷川と九十九川に挟まれた河岸段丘の上にあり、安中藩の城下町でもありました。題の「案中」は、図の上での書き方です。

広重の図です。この揃物は保永堂から出始め、のちに錦樹堂(伊勢屋利兵衛)が加わったとされます。坂道を行く旅人の列を小さく描き、地形の大きさで場面を見せるのは、山の多い中山道を描いた広重の図に繰り返し現れる工夫で、見る人に坂の高さを実感させます。

描かれた場所の今

安中宿は今の群馬県安中市安中にあたります。安中藩の旧郡奉行役宅や武家長屋が復元・公開され、城下町の姿を伝えています。新島襄の旧宅や、群馬県で最初のキリスト教会である安中教会の教会堂も、旧中山道の近くにあります。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

出典・参考

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