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木曽街道 塩尻嶺諏訪ノ湖水眺望
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木曽海道六拾九次之内 ・ 31

木曽街道 塩尻嶺諏訪ノ湖水眺望

きそかいどう しおじりとうげすわのこすいちょうぼう

The Sixty-nine Stations of the Kisokaido: View of Lake Suwa from Shiojiri Pass

塩尻峠から凍った諏訪湖を見下ろした英泉の図です。氷の上を人馬が渡る湖の向こうに雪の山並みと富士山が並び、峠道を行く旅人を手前に配して、冬の信濃の広い眺めを伝えています。

制作年
天保6〜7年頃(1835〜36年頃)
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
木曽海道六拾九次之内(全71図)
描かれた場所
塩尻宿(長野県)、諏訪湖(長野県)
遠くに見える場所
富士山

作品について

右手前の急な峠道を、荷を積んだ馬に乗った旅人や、荷を担いだ人々が下っていきます。その左に諏訪湖が広がり、白く凍った湖面を馬や人が歩いて渡っています。湖の向こう岸には城と町並みが見え、さらに奥に雪をかぶった山々と富士山が連なります。

湖面は白に細い線を刻んで氷の割れ目を表し、岸近くだけ藍の水を残しています。山並みは淡い灰と白で描かれ、空は上端の藍から下へ白くぼかされています。手前の峠の緑の斜面を斜めに置き、湖と山の広がりとの対比で高さを出しています。

塩尻峠は下諏訪と塩尻の間にあり、峠からの諏訪湖と富士山の眺めは中山道屈指の景色とされました。冬の諏訪湖は全面が凍り、人や荷が氷の上を渡ることもあったと伝わります。対岸の城は高島城を描いたものと考えられます。

揃物の前半を受け持った渓斎英泉の図です。題に「眺望」とあるとおり、峠からの景色そのものを主題にしています。シカゴ美術館やメトロポリタン美術館にも同じ図があり、英泉の風景画の代表作の一つに数えられます。

描かれた場所の今

塩尻宿の跡は塩尻市塩尻町にあり、旅籠だった小野家住宅が国の重要文化財として残ります。宿の東の塩尻峠には展望台があり、晴れた日には諏訪湖や八ヶ岳、富士山、北アルプスを見渡せます。峠道の一部は旧中山道として歩けます。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

出典・参考

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