木曽海道六拾九次之内 ・ 31
木曽街道 塩尻嶺諏訪ノ湖水眺望
きそかいどう しおじりとうげすわのこすいちょうぼう
The Sixty-nine Stations of the Kisokaido: View of Lake Suwa from Shiojiri Pass
作品に ついて
右手前の急な峠道を、荷を積んだ馬に乗った旅人や、荷を担いだ人々が下っていきます。その左に諏訪湖が広がり、白く凍った湖面を馬や人が歩いて渡っています。湖の向こう岸には城と町並みが見え、さらに奥に雪をかぶった山々と富士山が連なります。
湖面は白に細い線を刻んで氷の割れ目を表し、岸近くだけ藍の水を残しています。山並みは淡い灰と白で描かれ、空は上端の藍から下へ白くぼかされています。手前の峠の緑の斜面を斜めに置き、湖と山の広がりとの対比で高さを出しています。
塩尻峠は下諏訪と塩尻の間にあり、峠からの諏訪湖と富士山の眺めは中山道屈指の景色とされました。冬の諏訪湖は全面が凍り、人や荷が氷の上を渡ることもあったと伝わります。対岸の城は高島城を描いたものと考えられます。
揃物の前半を受け持った渓斎英泉の図です。題に「眺望」とあるとおり、峠からの景色そのものを主題にしています。シカゴ美術館やメトロポリタン美術館にも同じ図があり、英泉の風景画の代表作の一つに数えられます。
描かれた 場所の 今
塩尻宿の跡は塩尻市塩尻町にあり、旅籠だった小野家住宅が国の重要文化財として残ります。宿の東の塩尻峠には展望台があり、晴れた日には諏訪湖や八ヶ岳、富士山、北アルプスを見渡せます。峠道の一部は旧中山道として歩けます。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-12499-98
海外の所蔵館
- シカゴ美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
シカゴ 作品番号 1939.2228
- メトロポリタン美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
ニューヨーク 作品番号 JP1419
出典・参考
- Art Institute of Chicago: No. 31: View of Lake Suwa from Shiojiri Pass (Sanjuichi: Shiojiri toge Suwa no kosui chobo), from the series "[Sixty-nine Stations of the] Kisokaido"(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- ColBase(東京国立博物館): 木曽街道 塩尻嶺諏訪ノ湖水眺望(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- 国立国会図書館デジタルコレクション: 三十一 木曽街道塩尻峠諏訪ノ湖水眺望(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- The Metropolitan Museum of Art: Lake Suwa from Shiojiri Pass (JP1419)(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- Wikipedia: 木曽海道六十九次(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
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