木曽海道六拾九次之内 ・ 57
赤坂
きそかいどうろくじゅうきゅうつぎのうち あかさか
The Sixty-nine Stations of the Kisokaido: Akasaka
葉の落ちた木々と藁屋根の家々を背に、石垣に支えられた橋を旅人が渡る美濃赤坂の図です。川に点々と顔を出す赤い岩と水の青が、静かな冬枯れの景色に彩りを添えています。
- 画家
- 歌川広重
- 制作年
- 天保6〜9年頃(1835〜38年頃)
- 技法・形式
- 木版画(浮世絵)
- 揃物
- 木曽海道六拾九次之内(全71図)
- 描かれた場所
- 赤坂宿(美濃)(岐阜県)
作品に ついて
手前には浅い川が流れ、赤や白の岩があちこちに顔を出しています。川をまたぐのは、片側を石垣に載せた木の橋で、その上を笠をかぶった旅人が渡っていきます。対岸には枝ばかりの木々が並び、その奥に藁屋根の家と茶屋がのぞきます。
橋の弧と石垣の灰色が画面の中ほどを横切り、上の空と下の川を分けています。木々の枝は赤茶の細い線で描かれ、冬から早春にかけての季節を感じさせます。人の姿は少なく、宿場の外れの落ち着いた空気が伝わります。
赤坂宿は美濃国不破郡の宿場で、近くを流れる杭瀬川には川湊があり、舟の行き来でにぎわいました。描かれた川を杭瀬川とする見方もあります。宿の北の金生山からは石灰が採れ、江戸時代から石灰づくりが盛んでした。
広重の図です。東海道にも同じ名の赤坂宿(三河)があり、広重は保永堂版の東海道でそちらも描いています。旅籠の中を描いた東海道の図とは趣がまったく違い、見比べると二つの揃物の違いがよくわかります。
描かれた 場所の 今
赤坂宿は今の岐阜県大垣市赤坂町にあたり、本陣跡は公園になっています。杭瀬川の川湊の跡には赤坂港会館が建ち、町並みには旧家の住宅が残ります。毎年11月には、和宮の行列を再現する中山道赤坂宿まつりが開かれます。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-12499-125
海外の所蔵館
出典・参考
- ColBase(東京国立博物館): 木曽海道六拾九次之内 赤坂(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- 国立国会図書館デジタルコレクション: 五拾七 木曽海道六拾九次之内赤坂(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- Wikipedia: 木曽海道六十九次(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
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