木曽海道六拾九次之内 ・ 18
坂本
きそかいどうろくじゅうきゅうつぎのうち さかもと
The Sixty-nine Stations of the Kisokaido: Sakamoto
碓氷峠のふもとの坂本宿を、背後にそびえる大きな山とともに描いた図です。道の中央を用水が流れる宿場の通りに家並みが続き、旅人や馬が行き交う様子が細かく描かれています。
- 画家
- 渓斎英泉
- 制作年
- 天保6〜7年頃(1835〜36年頃)
- 技法・形式
- 木版画(浮世絵)
- 揃物
- 木曽海道六拾九次之内(全71図)
- 描かれた場所
- 坂本宿(群馬県)
作品に ついて
手前には松の木の間から、宿場の通りが斜めに見下ろされます。通りの中央には青い水路が流れ、ところどころに小さな橋が架かっています。道の両側には黄色や青の屋根の家がずらりと並び、店先を旅人や荷を運ぶ人々、馬が行き交っています。
家並みの背後には、緑の木々に覆われた大きな山が画面の半分を占めてそびえます。山肌には茶色の筋が走り、右奥には遠い青い山並みがのぞきます。人のにぎわいと山の大きさの対比が、峠を前にした宿場の位置をよく表しています。
坂本宿は碓氷関所と碓氷峠の間にある宿場で、峠を越える旅人がここで支度を整えました。本陣と脇本陣が2軒ずつ置かれ、図のように、通りの中央には用水が流れていたとされます。
題は広重の図と同じ「木曽海道六拾九次之内」ですが、英泉の図です。東京国立博物館は無款の英泉の図としています。宿場を高い所から見下ろす構図は、英泉の図の中でも町の造りがよくわかる一図で、峠越えを前にした宿場のにぎわいを伝えます。
描かれた 場所の 今
坂本宿は今の群馬県安中市松井田町坂本にあたり、峠のふもとに宿場の町割りが残ります。宿内の国道18号は宿場らしい景観に整備され、2017年に土木学会デザイン賞の奨励賞を受けました。碓氷関所跡もすぐ近くです。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-12499-82
海外の所蔵館
出典・参考
- ColBase(東京国立博物館): 木曽海道六拾九次之内 坂本(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- 国立国会図書館デジタルコレクション: 十八 木曽海道六拾九次之内坂本(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
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