木曽海道六拾九次之内 ・ 59
関か 原
きそかいどうろくじゅうきゅうつぎのうち せきがはら
The Sixty-nine Stations of the Kisokaido: Sekigahara
関ヶ原宿の茶屋の前で、旅人が馬を休め、縁台に腰掛けて一服する様子を描いた図です。高い木々の間からのぞく青い空と、茶屋の提灯や品書きが、街道ののどかなにぎわいを伝えます。
- 画家
- 歌川広重
- 制作年
- 天保6〜9年頃(1835〜38年頃)
- 技法・形式
- 木版画(浮世絵)
- 揃物
- 木曽海道六拾九次之内(全71図)
- 描かれた場所
- 関ヶ原宿(岐阜県)
作品に ついて
右手には藁屋根の茶屋があり、軒先の縁台では旅人が煙管をくわえたり、茶を飲んだりしています。軒下には大きな提灯が下がっています。中央では荷を積んだ馬を男が引き、左奥では別の馬が休んでいます。道の奥には家々と行き交う人が小さく見えます。
太い幹の木を左右に立て、濃い藍の空を枝の間からのぞかせています。土の道を明るく広く取り、人と馬を手前に集めた構図で、宿場のゆったりとした時間が感じられます。茶屋の脇には花をつけた木も描かれています。
関ヶ原宿は美濃国不破郡の宿場です。古代には不破関が置かれ、壬申の乱や慶長5年(1600年)の関ヶ原の戦いの舞台となりました。江戸時代には、北国脇往還などが分かれる交通の要でもありました。
広重の図です。天下分け目の戦いの地でありながら、合戦の跡ではなく、街道の茶屋の一場面を選んでいます。題の宿場名は「関か原」と書かれ、東京国立博物館や国立国会図書館が同じ図を持っています。
描かれた 場所の 今
関ヶ原宿は今の岐阜県不破郡関ケ原町にあたり、脇本陣跡が残ります。周りには関ヶ原の戦いの陣跡が点在し、石田三成の陣跡からは古戦場全体が見渡せます。2020年には岐阜関ケ原古戦場記念館が開館しました。宿の西の不破関跡には資料館もあります。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-12499-127
海外の所蔵館
出典・参考
- ColBase(東京国立博物館): 木曽海道六拾九次之内 関か原(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- 国立国会図書館デジタルコレクション: 五拾九 木曽海道六拾九次之内関か原(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- Wikipedia: 木曽海道六十九次(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
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