木曽海道六拾九次之内 ・ 46
中津川 (晴れの 図)
きそかいどうろくじゅうきゅうつぎのうち なかつがわ
The Sixty-nine Stations of the Kisokaido: Nakatsugawa (Fair Weather)
晴れた日の中津川宿を、町はずれの田園から眺めた図です。手前の小川に土橋が架かり、柳の木の下を旅人が行き交います。遠くに宿の家並みと山並みが見える、穏やかな一図です。
- 画家
- 歌川広重
- 制作年
- 天保6〜9年頃(1835〜38年頃)
- 技法・形式
- 木版画(浮世絵)
- 揃物
- 木曽海道六拾九次之内(全71図)
- 描かれた場所
- 中津川宿(岐阜県)
作品に ついて
手前には石垣で護岸された小川が流れ、土橋の上を駕籠かきや荷を担いだ男が渡っています。左には大きな柳の木が枝を垂らし、その下の道を旅人が歩きます。中ほどには青田が広がり、細い道の先に宿の家並みが見えます。
空と遠景を淡く残し、田の緑と道の黄土色を明るく塗った画面は、晴れやかな印象を与えます。家並みの後ろには褐色の山がなだらかに連なり、手前の柳の濃い緑が画面を引き締めています。道を行く人々は小さく、のどかな田園の広さが感じられます。
中津川は美濃の東の玄関口にあたる宿場で、商家が多くにぎわったと記録されています。木曽代官山村氏の知行地で、代官所が置かれていました。宿場では古くから定期市が開かれ、天保14年(1843年)の記録では家数228軒を数えました。
広重の担当分です。この中津川には構図の違う2図があり、雨の中を旅人が行く図が先に作られ、のちに本図の晴れの図に替えられたとされます。揃いの刷りの大半はこちらの晴れの図です。
描かれた 場所の 今
中津川宿の町並みには本陣跡や旧庄屋の肥田家、豪商の間家の蔵などが残り、中津川市中山道歴史資料館が宿場の歴史を伝えています。和宮が宿泊した折の料理を再現した献立が、市内の旅館で味わえることでも知られています。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-12499-113
海外の所蔵館
出典・参考
- ColBase(東京国立博物館): 木曽海道六拾九次之内 中津川(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- 国立国会図書館デジタルコレクション: 四拾六 木曽海道六拾九次之内中津川(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- Wikipedia: 木曽海道六十九次(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
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