木曽海道六拾九次之内 ・ 23
木曽道中 岩村田
きそどうちゅう いわむらだ
The Sixty-nine Stations of the Kisokaido: Iwamurada
岩村田の街道で、盲人たちが取っ組み合いの喧嘩をする様子を描いた英泉の図です。風景よりも人物の騒ぎを主役にした、揃物の中でも滑稽味の強い、異色の一枚として知られます。
- 画家
- 渓斎英泉
- 制作年
- 天保6〜7年頃(1835〜36年頃)
- 技法・形式
- 木版画(浮世絵)
- 揃物
- 木曽海道六拾九次之内(全71図)
- 描かれた場所
- 岩村田宿(長野県)
作品に ついて
画面の中央で、杖を振り上げた男や、相手の髪をつかむ男たちがもみ合っています。地面には転んだ者や這いつくばる者がいて、笠や包み、銭が散らばります。左端の木の下には、上半身裸の男が腰を下ろして騒ぎを眺め、右では犬が驚いて吠えています。
人物の着物は藍や緑で塗り分けられ、肌の色とともに画面の下半分を埋めています。奥には川の流れる平地と、遠くの山並みが淡く描かれ、騒ぎとは対照的な穏やかな景色です。左奥には高札のような立て札と旗が見えます。
岩村田は小田井と塩名田の間の宿で、佐久平の中ほどにありました。岩村田藩の陣屋が置かれた町でもあり、佐久地方の物資が集まる市場町として栄えたとされます。
揃物の前半を受け持った渓斎英泉の図です。東京国立博物館には署名のある刷りと無款の刷りがあり、ここでは署名のある刷りを示しています。英泉の図には、こうした人物の生々しい動きを見せる場面がいくつか含まれています。
描かれた 場所の 今
岩村田宿の跡は佐久市岩村田にあり、旧道沿いは今も岩村田本町商店街として地域の中心を担っています。近くには武田氏の保護を受けたことで知られる龍雲寺があります。佐久平駅に近い市街地で、宿場の古い建物は多くありません。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-12499-89
海外の所蔵館
出典・参考
- ColBase(東京国立博物館): 木曽道中 岩村田(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- 国立国会図書館デジタルコレクション: 二十三 木曽道中岩村田(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- Wikipedia: 木曽海道六十九次(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
長野県をもっと知る
姉妹サイトで、同じ土地の別の魅力も訪ねてみませんか。


