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木曽海道六拾九次之内 垂井
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

木曽海道六拾九次之内 ・ 58

垂井

きそかいどうろくじゅうきゅうつぎのうち たるい

The Sixty-nine Stations of the Kisokaido: Tarui

降りしきる雨の中、松並木の道を大名行列とされる一行が宿場へ入ってくる様子を描いた図です。両脇の茶屋では人々が控え、細い雨の線が画面全体をしっとりと包んでいます。

制作年
天保6〜9年頃(1835〜38年頃)
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
木曽海道六拾九次之内(全71図)
描かれた場所
垂井宿(岐阜県)

作品について

正面の松並木の奥から、蓑と笠をつけた一行が列をなして近づいてきます。中ほどには傘をさした侍の姿も見えます。手前の左右には茶屋があり、店先の人々は行列に向かって頭を下げたり、身をかがめたりして控えています。地面には雨が白く降り注いでいます。

左右の茶屋で画面をはさみ、中央に奥へ続く道を通した、左右対称に近い構図です。高い松の幹の赤茶と葉の緑、茶屋の青が、細かな雨の線ごしに見えます。奥の暗い石垣が、行列の進む道の奥行きを強めています。

垂井宿は美濃国不破郡の宿場で、東海道の宮宿へ通じる美濃路が分かれる追分でした。地名は宿の中にわく泉に由来し、南宮大社の門前でもありました。宿の西には松並木が続き、図はその辺りを描いたものと考えられます。

広重の図です。雨の場面は名高い「雨の中津川」と並び、この揃物で広重が見せた天気の表現の一つです。行列を迎える茶屋の人々の姿から、街道の宿場の日常の一こまが伝わります。

描かれた場所の今

垂井宿は今の岐阜県不破郡垂井町にあたり、地名の由来となった「垂井の泉」が今もわき出ています。旅籠だった亀丸屋の建物が残り、町並みに宿場の雰囲気をとどめます。宿の西には国の史跡の垂井一里塚があり、松並木も残ります。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

出典・参考

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