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木曽海道六拾九次之内 みゑじ
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

木曽海道六拾九次之内 ・ 56

みゑじ

きそかいどうろくじゅうきゅうつぎのうち みえじ

The Sixty-nine Stations of the Kisokaido: Mieji

夕焼けに染まる空の下、風にしなう竹藪の脇を旅人が行く、美江寺宿の外れを描いた図です。左には川と水辺、遠くの家並みが広がり、穏やかな水郷の夕べの静けさを感じさせます。

制作年
天保6〜9年頃(1835〜38年頃)
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
木曽海道六拾九次之内(全71図)
描かれた場所
美江寺宿(岐阜県)

作品について

右手では大きな竹藪が風にあおられて傾き、その脇に赤い葉をつけた木が立っています。坂道では、荷を背負った男と笠を手にした旅人が言葉を交わしているようです。左には川と浅い水辺が広がり、杭の列の向こうに藁屋根の家並みと夕焼けの空が見えます。

緑の竹藪が画面の半分近くを占め、左の開けた水辺と大きく対比されています。空は下が朱で、上へいくほど淡くなるように摺られ、飛んでいく鳥の影が夕暮れの時刻を伝えます。水辺に並ぶ杭は、護岸や舟着きのためのものと考えられます。

美江寺宿は美濃国大野郡の宿場で、名は奈良時代の創建と伝わる美江寺に由来します。描かれた川は宿の南を流れる犀川と考えられます。一帯は水害に悩まされた低い土地で、集落は川沿いの自然堤防の上に営まれていました。

広重の図で、題の宿場名は「みゑじ」と仮名で書かれています。英泉から揃物を引き継いだ広重は、美濃の平野に入ると、こうした時刻や天気の気分を込めた図を多く描いたと考えられます。

描かれた場所の今

美江寺宿は今の岐阜県瑞穂市美江寺にあたり、美江神社に宿場跡の碑が立ちます。本陣跡の前は道幅が広く、宿場の面影を伝えています。近くの川の堤には桜並木があり、毎年春には桜祭りが開かれます。5月には宿場祭りも開かれます。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

出典・参考

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