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木曽海道六拾九次之内 ・ 61

柏原

きそかいどうろくじゅうきゅうつぎのうち かしわばら

The Sixty-nine Stations of the Kisokaido: Kashiwabara

柏原宿の名物、伊吹もぐさを商う亀屋の店先を描いた図です。広い店の奥には庭がのぞき、店の前を二丁の駕籠が通り過ぎていきます。店構えの大きさから、名高い老舗のにぎわいが伝わります。

制作年
天保6〜9年頃(1835〜38年頃)
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
木曽海道六拾九次之内(全71図)
描かれた場所
柏原宿(滋賀県)

作品について

画面の上半分を、瓦屋根の大きな店が占めています。軒下には「亀屋」「かめや」の看板が掛かり、店の左には金太郎のような人形が飾られ、奥には石灯籠のある庭が見えます。右の座敷では客と店の者がやり取りしています。手前の道を、男たちが担ぐ駕籠が二丁通ります。

横に長い店を画面いっぱいに水平に描き、手前の白い道とで上下に分けた構図です。暖簾の青や看板の白が規則正しく並び、店構えの大きさを強調しています。駕籠かきの裸の体が、落ち着いた色調の中に動きを加えています。

柏原宿は近江国坂田郡の宿場で、伊吹山のふもとのヨモギから作るもぐさが名産でした。最も多い時には十軒以上のもぐさ屋があったとされ、なかでも亀屋は大きな店と庭で知られました。中山道を行く旅人の土産として人気を集めたとされます。

広重の図です。宿場の景色ではなく一軒の店を描いたのは、名物を宣伝する意味もあったと考えられます。近江に入って最初の図で、ここから大津まで近江の宿場が続きます。

描かれた場所の今

柏原宿は今の滋賀県米原市柏原にあたり、寛文元年(1661年)創業と伝わる伊吹もぐさの店、伊吹堂亀屋佐京商店が今も営業しています。宿場には柏原宿歴史館があり、街道沿いに古い家並みが残ります。宿内には成菩提院などの古寺もあります。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

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出典・参考

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