木曽海道六拾九次之内 ・ 13
木曽街道 倉賀野宿 烏川之図
きそかいどう くらがのじゅく からすがわのず
The Sixty-nine Stations of the Kisokaido: View of the Karasu River at Kuragano Station
作品に ついて
手前では、裸の子どもたちが浅瀬に入り、籠を手に魚を追っています。木の堰の上には赤い着物の子どもが立ち、流れ落ちる水の音が聞こえてくるようです。右では手ぬぐいをかぶった女が桶を洗い、その上の板囲いからは、髪を結った女が川をのぞき込んでいます。
右上には日よけの帆布が張られ、梅らしい木の枝が伸びています。川の向こうには荷を積んだ舟や竿をさす船頭がいて、対岸には緑の山と家並みが続きます。人々の動きを手前に集め、川の広がりを奥に見せる構図です。
倉賀野は利根川水運の最も上流の河岸として栄え、年貢米などを積んだ舟が烏川を下って江戸へ向かいました。宿場からは日光例幣使街道も分かれていました。
英泉の図で、題は「木曽街道」、署名と版元の印があります。揃物の初めの方で英泉は、浦和で浅間山、大宮と鴻巣で富士山を遠景に添え、関東平野から見える山々を旅の目印のように描き込んでいます。宿場の河岸の暮らしを、子どもや女の姿で生き生きと伝えています。新町から広重の図が始まった後、英泉はこの倉賀野と板鼻・坂本の上州の3図を受け持ちました。
描かれた 場所の 今
倉賀野宿は今の群馬県高崎市倉賀野町にあたります。河岸は天明3年(1783年)の浅間山噴火で川が浅くなり、鉄道の開通でさらに衰えました。今は脇本陣の建物や、例幣使街道の分かれ道の常夜灯が、わずかに当時の姿を伝えます。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-12499-77
海外の所蔵館
出典・参考
- ColBase(東京国立博物館): 木曽街道 倉賀野宿 烏川之図(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- 国立国会図書館デジタルコレクション: 十三 木曽街道倉賀野宿烏川之図(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
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