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木曽海道六拾九次之内 ・ 34

贄川

きそかいどうろくじゅうきゅうつぎのうち にえかわ

The Sixty-nine Stations of the Kisokaido: Niekawa

贄川宿の旅籠の店先に到着した旅人の一行を描いた広重の図です。軒下に講の看板がずらりと並ぶ宿の前で、馬を下りた客と迎える宿の者たちが、木曽路の入口の宿場のにぎわいを伝えます。

制作年
天保6〜9年頃(1835〜38年頃)
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
木曽海道六拾九次之内(全71図)
描かれた場所
贄川宿(長野県)

作品について

画面の中央に二階建ての旅籠が正面から描かれ、軒下には文字の書かれた看板が何枚も掛かっています。店先では馬から下りた客が腰を下ろし、馬子が荷を下ろしています。土間の奥では宿の者が客を迎え、右では帳面を手にした男が立ち、二階からは客が外をのぞいています。

旅籠の柱や格子は茶と灰で細かく描き込まれ、白い看板が画面に規則正しいリズムを与えています。左端には駕籠が置かれ、その奥の松の緑と空の藍が、建物の茶色を引き立てます。人物の着物の藍や紅も、落ち着いた色の中で目を引きます。

贄川は木曽十一宿の最も北にある宿で、木曽路の入口にあたりました。宿には口留番所が置かれ、女性の通行や木材の持ち出しを調べたと伝わります。看板は旅人の講中や定宿を示すものと考えられます。

歌川広重の担当の図です。宿の看板の文字には、この揃物の版元や関係者の名が書き込まれているとする見方もあります。下諏訪の図と同じく、宿場の建物と人々を間近に描いた図で、風景の図の間で変化をつけています。

描かれた場所の今

贄川宿の跡は塩尻市贄川にあり、木曽路の北の入口として、宿の北に贄川関所が昭和51年に復元され、資料館として公開されています。旧道沿いには旅籠の造りを残す家も点在し、南へ進むと木曽路の宿場の一つ、奈良井宿へ続きます。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

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出典・参考

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