木曽海道六拾九次之内 ・ 47
大井
きそかいどうろくじゅうきゅうつぎのうち おおい
The Sixty-nine Stations of the Kisokaido: Oi
降りしきる雪の中を、雪をかぶった荷馬の一行が進む大井宿の図です。白一色の山々と雪の積もった松の枝が画面を囲み、冬の旅の厳しさと雪景色の静けさを同時に伝えています。
- 画家
- 歌川広重
- 制作年
- 天保6〜9年頃(1835〜38年頃)
- 技法・形式
- 木版画(浮世絵)
- 揃物
- 木曽海道六拾九次之内(全71図)
- 描かれた場所
- 大井宿(岐阜県)
作品に ついて
画面の中央では、雪をかぶった荷を積んだ馬2頭と、蓑や笠で身を包んだ旅人たちが、こちらへ背を向けて坂道を進んでいます。左右には雪の積もった大きな木が立ち、上から松の枝が垂れ下がっています。
空は灰色に塗られ、白い点で降る雪が表されています。山々は輪郭線と淡いぼかしだけで描かれ、画面のほとんどが白と灰色で占められます。その中で馬の茶色と着物の青や黄が、わずかな温かみを添えています。
大井は美濃の宿場で、今の恵那市にあたります。この先は大湫や細久手へ続く山がちの道で、冬の旅人にとって苦しい行程だったと考えられます。宿場には本陣と脇本陣が1軒ずつ置かれ、道が何度も直角に曲がる町割りで知られます。
広重の担当分で、雪景色の名作の一つとされます。メトロポリタン美術館は3枚を所蔵し、空のぼかしや雪の表し方に刷りの違いが見られます。旅人の顔を見せず後ろ姿だけで描いたことで、黙々と雪道を進む旅の重さが伝わります。
描かれた 場所の 今
大井宿は今の岐阜県恵那市の中心部にあり、本陣跡は岐阜県の史跡に指定されています。当時のものと伝わる本陣の門が残り、直角に折れ曲がる道筋も宿場時代のまま残っています。旅籠や商家の建物が点在し、往時の雰囲気を伝えています。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-12499-115
海外の所蔵館
- シカゴ美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
シカゴ 作品番号 1928.349
- メトロポリタン美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
ニューヨーク 作品番号 JP33
- メトロポリタン美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
ニューヨーク 作品番号 JP2501
- メトロポリタン美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
ニューヨーク 作品番号 JP2872
出典・参考
- Art Institute of Chicago: No. 47: Oi, from the series "Sixty-nine Stations of the Kisokaido (Kisokaido rokujukyu tsugi no uchi)"(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- ColBase(東京国立博物館): 木曽海道六拾九次之内 大井(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- 国立国会図書館デジタルコレクション: 四拾七 木曽海道六拾九次之内大井(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- The Metropolitan Museum of Art: Ōi Station(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- The Metropolitan Museum of Art: Ōi Station(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- The Metropolitan Museum of Art: Ōi(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- Wikipedia: 木曽海道六十九次(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
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