木曽海道六拾九次之内 ・ 54
加納
きそかいどうろくじゅうきゅうつぎのうち かのう
The Sixty-nine Stations of the Kisokaido: Kano
加納城の城下を、大名行列が進んでいく図です。松並木の道を毛槍を掲げた一行が歩き、道端では人々がひざまずいて見送ります。奥には田の向こうに城の櫓と白壁が見えます。
- 画家
- 歌川広重
- 制作年
- 天保6〜9年頃(1835〜38年頃)
- 技法・形式
- 木版画(浮世絵)
- 揃物
- 木曽海道六拾九次之内(全71図)
- 描かれた場所
- 加納宿(岐阜県)
作品に ついて
手前の道を、笠をかぶった侍たちの行列が右から左へ進んでいます。先頭近くでは毛槍を掲げた者が歩き、左の道端では2人の男がひざまずいて頭を下げています。右奥には茶店が見え、行列の後ろの人々も休んでいます。
画面の中ほどに大きな松が2本立ち、その奥に広い田と、白壁に囲まれた城の櫓が見えます。青い空のぼかしと田の緑が穏やかで、整然と進む行列の動きが画面に規則正しいリズムを生んでいます。
加納は今の岐阜市の中心部にある宿場で、加納城の城下町を兼ねていました。慶長6年(1601年)に岐阜城が廃され、代わりに加納城が築かれたことで、宿場として発展しました。宿場には本陣と脇本陣が置かれ、城下町と宿場町の両方の役割を担っていました。
広重の担当分です。城と行列を組み合わせた構図で、城下町を兼ねた宿場の性格を表した図と考えられます。整然と進む行列を横長の画面いっぱいに並べた構図は、城下の厳かな空気をよく伝えています。
描かれた 場所の 今
加納城の跡は国の史跡に指定され、石垣の一部と本丸の跡が公園として残っています。JR岐阜駅の南に広がる旧宿場には、和宮の歌碑が立つ本陣跡や脇本陣跡があり、案内板をたどって町並みを歩いてめぐることができます。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-12499-122
海外の所蔵館
出典・参考
- ColBase(東京国立博物館): 木曽海道六拾九次之内 加納(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- 国立国会図書館デジタルコレクション: 五拾四 木曽海道六拾九次之内加納(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- Wikipedia: 木曽海道六十九次(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
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