木曽海道六拾九次之内 ・ 45
落合
きそかいどうろくじゅうきゅうつぎのうち おちあい
The Sixty-nine Stations of the Kisokaido: Ochiai
美濃に入って最初の宿場、落合宿を遠くから眺めた図です。手前の小さな橋を渡った大名行列らしい一行が坂道を上り、その先の丘に宿の家並みが続きます。背後には大きな山がそびえます。
- 画家
- 歌川広重
- 制作年
- 天保6〜9年頃(1835〜38年頃)
- 技法・形式
- 木版画(浮世絵)
- 揃物
- 木曽海道六拾九次之内(全71図)
- 描かれた場所
- 落合宿(岐阜県)
作品に ついて
手前の川に架かる土橋を渡り、挟箱や駕籠を担いだ一行が坂道を上っていきます。坂の先、右手の高台には瓦屋根の家並みが連なり、ここが宿場です。背後には黒々とした森が広がり、その奥に青い大きな山がそびえています。
空は上が赤く下が淡いぼかしで、夕暮れどきを思わせます。手前の川の藍、丘の緑、遠い山の青が層をなし、行列の小さな人影が画面にリズムを与えています。右手の家並みは細かく描き込まれ、遠目にも宿場のにぎわいが伝わります。
落合は木曽路を抜けた最初の美濃の宿場で、馬籠峠を下った旅人がここで休みました。宿の近くには木曽川の支流の落合川が流れています。本陣と脇本陣が1軒ずつ置かれ、峠越えに備える旅人や荷を運ぶ人馬でにぎわったと考えられます。
広重の担当分です。題に山の名はなく、大きな山を背負った宿場の姿で、木曽路から美濃への入り口を示した図と考えられます。人物を小さく描いて宿場の地形を大きく見せる構図は、旅人がこれから向かう道のりを示しているようです。
描かれた 場所の 今
落合宿には本陣の建物が残り、岐阜県内に残る唯一の本陣建築として2010年に国の史跡「中山道」に追加指定されました。宿の東には石畳の道「落合の石畳」があり、馬籠宿へ向かう中山道の山道を歩くことができます。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-12499-112
海外の所蔵館
- シカゴ美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
シカゴ 作品番号 1925.3717
出典・参考
- Art Institute of Chicago: No. 45: Ochiai, from the series "Sixty-nine Stations of the Kisokaido (Kisokaido rokujukyu tsugi no uchi)"(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- ColBase(東京国立博物館): 木曽海道六拾九次之内 落合(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- 国立国会図書館デジタルコレクション: 四拾五 木曽海道六拾九次之内落合(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- Wikipedia: 木曽海道六十九次(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
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