木曽海道六拾九次之内 ・ 48
大久手
きそかいどうろくじゅうきゅうつぎのうち おおくて
The Sixty-nine Stations of the Kisokaido: Okute
大湫宿の近く、山の尾根を越える道を描いた図です。左には苔むした岩山がそびえ、その下の窪んだ道を、柴を背負った旅人が歩いていきます。遠くには松の立つ丘が続きます。
- 画家
- 歌川広重
- 制作年
- 天保6〜9年頃(1835〜38年頃)
- 技法・形式
- 木版画(浮世絵)
- 揃物
- 木曽海道六拾九次之内(全71図)
- 描かれた場所
- 大湫宿(岐阜県)
作品に ついて
画面の中央下では、大きな柴の束を背負った2人が、えぐれたような細い道を上ってきます。左には赤茶色の岩をのぞかせた大きな山がそびえ、頂には松が枝を広げています。右奥にはなだらかな丘が続き、細い松が点々と立っています。
山と丘を青緑の一色で大きく塗り、細かな点で草を表した、簡潔で大胆な画面です。人物は小さく描かれ、空の淡い黄と地平の藍が、山越えの道の広がりを感じさせます。
大湫は美濃の山中にある宿場で、題では「大久手」と書かれています。大井から大湫までの道は十三峠と呼ばれる起伏の多い区間で、旅人には骨の折れる道のりだったとされます。宿場には本陣と脇本陣が1軒ずつ置かれ、山中の道を行く旅人の休み場となりました。
広重の担当分です。宿場の家並みを描かず、岩山と道だけで山中の宿場を表した構成で、画面の大部分を占める山の形が強い印象を残します。柴を背負う土地の人の姿から、旅人だけでなく山で暮らす人々の営みも伝わってきます。
描かれた 場所の 今
大湫宿の本陣跡は、2005年に廃校となった大湫小学校の跡地にあたります。脇本陣保々家の建物が残り、細久手宿へ向かう道には石畳が復元されています。山あいの宿場の静かな町並みが、今も静かに保たれています。山の上の小さな宿場です。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-12499-116
海外の所蔵館
出典・参考
- ColBase(東京国立博物館): 木曽海道六拾九次之内 大久手(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- 国立国会図書館デジタルコレクション: 四拾八 木曽海道六拾九次之内大久手(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- Wikipedia: 木曽海道六十九次(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
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