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木曽海道六拾九次之内 ・ 68

守山

きそかいどうろくじゅうきゅうつぎのうち もりやま

The Sixty-nine Stations of the Kisokaido: Moriyama

満開の桜に彩られた守山宿の町並みを描いた図です。川沿いの通りに旅籠や茶屋が軒を連ね、背後の山も桜に覆われて、春の華やいだ宿場の空気が伝わります。京に近い宿場らしい明るさがあります。

制作年
天保6〜9年頃(1835〜38年頃)
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
木曽海道六拾九次之内(全71図)
描かれた場所
守山宿(滋賀県)

作品について

手前には川が流れ、左の岸には満開の桜が咲き誇ります。川沿いの通りには旅籠や茶屋が並び、店先では客が休み、馬に乗った旅人や荷を担いだ人々が行き交います。家並みの向こうには緑の山がそびえ、その裾も桜に包まれています。川岸は緑の土手になっていて、通りとの境をつくっています。

桜の淡い桃色を画面の左下と右上に置き、対角線で町並みをはさむ構図です。屋根の黄と茶、川の藍、山の緑が明るく重なり、揃物の中でもとりわけ華やかな一図です。

守山宿は近江国野洲郡の宿場で、京を発った旅人の最初の泊まりとなることから「京立ち守山泊まり」と言われてにぎわいました。地名は、比叡山の東の守りとして建てられた東門院に由来するとされます。のちに東の吉身と西の今宿を加えて、宿場はさらに大きくなりました。

広重の図です。描かれた川は宿場を流れる吉川(境川)で、広重はそこに架かる土橋のあたりから町を描いたとされます。近江の宿場の図が続く終盤に、春の景色を置いています。

描かれた場所の今

守山宿は今の滋賀県守山市の旧市街にあたり、宇野家の造り酒屋を生かした「うの家」が宿場の拠点施設になっています。境川の土橋や東門院、滋賀県で唯一残る今宿一里塚も街道沿いにあります。東門院は近江西国三十三ヶ所の霊場の一つです。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

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出典・参考

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