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木曽海道六拾九次之内 塩なた
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

木曽海道六拾九次之内 ・ 24

塩なた

きそかいどうろくじゅうきゅうつぎのうち しおなた

The Sixty-nine Stations of the Kisokaido: Shionata

千曲川の河原に立つ茶屋と、川を渡ろうとする旅人を描いた塩名田の図です。大きな木の陰で客がくつろぐ茶屋の前を、着物をからげた男たちが川へ向かい、対岸には木立と山並みが続きます。

制作年
天保6〜9年頃(1835〜38年頃)
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
木曽海道六拾九次之内(全71図)
描かれた場所
塩名田宿(長野県)、千曲川(長野県)

作品について

右手には葦簀を張った茶屋があり、床几に腰掛けた客が休んでいます。その上を大きな木が枝を広げて覆います。手前の河原では、着物をからげた男と、荷を背負った人、合羽の旅人が川岸へ歩いています。左の岸辺には渡し舟が何艘もつながれています。

夕暮れを思わせる黄色の空の下、川は藍と白のぼかしで明るく光ります。対岸の黒い木立と遠くの山並みは墨で重ねられ、手前の茶屋や人物の素朴な色と響き合います。斜めに流れる川が画面を左右に分け、奥へ視線を導きます。

塩名田は千曲川の東岸にある宿で、川の流れが急なため、橋が流されるたびに舟渡しや仮の橋で旅人を渡したと伝わります。川を前にした茶屋は、渡しを待つ旅人の休み場として欠かせなかったと考えられます。

歌川広重の担当の図です。広重は宿場の町並みよりも、旅人が出会う川や峠の景色を好んで描きました。この図でも、宿場の名を題にしながら、千曲川の渡しの場面を主題に選んでいます。

描かれた場所の今

塩名田宿の跡は佐久市塩名田にあり、千曲川に架かる中津橋のたもとに、旅籠や問屋の造りを残す家並みが見られます。河原には、明治に舟をつないで橋とした頃のものとされる舟つなぎ石が残り、市の史跡になっています。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

出典・参考

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