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木曽海道六拾九次之内 ・ 67

武佐

きそかいどうろくじゅうきゅうつぎのうち むさ

The Sixty-nine Stations of the Kisokaido: Musa

武佐宿の近く、川に渡された舟橋を旅人が渡っていく様子を描いた図です。川岸には葦が茂り、細い松が並ぶ向こうに茶屋の屋根が見え、穏やかな水辺の旅がゆったりと感じられます。

制作年
天保6〜9年頃(1835〜38年頃)
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
木曽海道六拾九次之内(全71図)
描かれた場所
武佐宿(滋賀県)

作品について

手前の川に、舟をつないで板を渡した舟橋が架かり、旅人たちが列になって渡っていきます。荷を背負った人や笠を持つ人、橋の袂に立って見送る人もいます。画面の中ほどには幹の曲がった木が立ち、対岸には葦の原と細い松の並木、茶屋の屋根が見えます。舟橋は幅が狭く、旅人たちは一列になって慎重に進んでいます。

川岸の斜めの線と、それをまたぐ舟橋の線が画面に奥行きをつくっています。手前の葦と遠くの松並木を細い線で描き、淡い緑と藍の色調でまとめた、静かな図です。水面は白く摺り残され、川の浅さを感じさせます。

武佐宿は近江国蒲生郡の宿場で、伊勢や八日市へ向かう道が分かれる場所でした。宿の西を流れる横関川(今の日野川)には渡しがあり、図はその渡しを描いたものとされます。

広重の図で、朱印は誤って「六拾六」と捺されています。題に宿場名を掲げながら、町並みではなく近くの渡しを描くのは、この揃物の広重の図にたびたび見られる選び方です。

描かれた場所の今

武佐宿は今の滋賀県近江八幡市武佐町にあたり、本陣跡や脇本陣跡、旧八幡警察署武佐分署の洋風の庁舎が残ります。文政4年(1821年)に建てられた「いせ 水口 ひの 八日市 道」の道標も街道沿いに立っています。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

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出典・参考

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