木曽海道六拾九次之内 ・ 17
松井田
きそかいどうろくじゅうきゅうつぎのうち まついだ
The Sixty-nine Stations of the Kisokaido: Matsuida
松井田宿へ向かう峠道を描いた広重の図です。大きな木の立つ坂を、俵を積んだ馬が上り下りし、子どもが馬を引いて歩きます。左の斜面には段々の畑が広がり、遠くに青い山が見えます。
- 画家
- 歌川広重
- 制作年
- 天保6〜9年頃(1835〜38年頃)
- 技法・形式
- 木版画(浮世絵)
- 揃物
- 木曽海道六拾九次之内(全71図)
- 描かれた場所
- 松井田宿(群馬県)
作品に ついて
右手前の坂道では、俵を積んだ黒い馬を子どもが引き、その横を笠をかぶった旅人が荷を担いで歩いています。奥の坂の上からは、俵を積んだ馬に乗った女が下ってきます。坂の頂には大きな木がそびえ、その脇に小さな祠と幟、道しるべの柱が立っています。
左には緑の斜面に段々の畑が刻まれ、その奥に青い山並みと黄色い空が広がります。坂道の灰色と斜面の緑を斜めに分ける構図で、峠へ近づく山道の起伏が伝わります。
松井田宿は碓氷峠を控えた宿場で、この先には碓氷関所と坂本宿、そして中山道の難所の碓氷峠が待っていました。宿場の近くには、大名などが休んだ五料の茶屋本陣もありました。
広重の図です。国立国会図書館にはこの図が2枚残っています。俵を運ぶ馬や子どもの姿に、街道を行き来した物の流れと、峠を控えた土地の暮らしが表れています。広重はこの揃物で、宿場の家並みより、こうした宿の外の道や峠を多く描いています。
描かれた 場所の 今
松井田宿は今の群馬県安中市松井田町にあたります。宿と碓氷関所の間にある五料の茶屋本陣は、お西・お東の2棟が残り、群馬県の史跡として公開されています。旧中山道は県道となり、今もその道筋に沿って宿場の町割りをたどれます。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-12499-81
海外の所蔵館
- シカゴ美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
シカゴ 作品番号 1932.16
出典・参考
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