木曽海道六拾九次之内 ・ 53
木曽街道 鵜沼ノ駅 従犬山遠望
きそかいどう うぬまのえき いぬやまよりえんぼう
The Sixty-nine Stations of the Kisokaido: Unuma Station: Distant View from Inuyama
作品に ついて
右手には石垣の上に建つ犬山城の天守と、手前の御殿や門、赤い橋が描かれています。左の手前には松の生えた岩場があり、その間を木曽川が青く流れて、小舟が一艘浮かんでいます。奥には白く光る川面と家々、黄色い山並みが続きます。
城を画面の右に高く据え、左へ向かって川と遠景を広げた構図です。川の藍、空の赤いぼかし、山の黄が鮮やかで、城の石垣の灰色が画面を引き締めています。城を見上げるのではなく、高い所から見下ろす視点がとられています。
鵜沼は木曽川の北岸の美濃の宿場で、対岸の南には尾張の犬山城がありました。題の「従犬山遠望」は、犬山の方から遠くを望む景色という意味に読めます。犬山城は尾張藩の付家老の成瀬氏が代々城主を務めた城で、木曽川を見下ろす丘の上に建っています。
英泉の担当分で、署名はありません。城が画面の主役であることから、メトロポリタン美術館はこの図を「鵜沼の城」と題しています。鵜沼宿の家並みではなく対岸の城を描いた点で、宿場の図としては異色の一図と言えます。
描かれた 場所の 今
犬山城の天守は現存する12の天守の中でも最も古いとされ、国宝に指定されています。木曽川を挟んだ対岸の各務原市には鵜沼宿があり、旧旅籠を使った町屋館や脇本陣が公開され、宿場の町並みを歩くことができます。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-12499-121
海外の所蔵館
- メトロポリタン美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
ニューヨーク 作品番号 JP3434
出典・参考
- ColBase(東京国立博物館): 木曽街道 鵜沼ノ駅 従犬山遠望(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- 国立国会図書館デジタルコレクション: 五十三 木曽街道鵜沼ノ駅従犬山遠望(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- The Metropolitan Museum of Art: The Castle of Unuma(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- Wikipedia: 木曽海道六十九次(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- Wikipedia: 犬山城(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
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