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木曽海道六拾九次之内 板鼻
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

木曽海道六拾九次之内 ・ 15

板鼻

きそかいどうろくじゅうきゅうつぎのうち いたはな

The Sixty-nine Stations of the Kisokaido: Itahana

雪に覆われた板鼻宿のあたりを描いた図です。雪をかぶった松の並ぶ道を、笠と蓑に身を包んだ旅人たちが黙々と歩き、左には雪の積もった家と小さな橋、青く冷たい流れが見えます。

制作年
天保6〜7年頃(1835〜36年頃)
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
木曽海道六拾九次之内(全71図)
描かれた場所
板鼻宿(群馬県)

作品について

画面の右から中央にかけて、雪をのせた松が何本も斜めに伸びています。その間の道を、笠をかぶり蓑を着た旅人たちが一列になって進み、左奥では馬に乗った人が雪の家の前を通っていきます。手前の岩も厚い雪に覆われています。

左下には濃い藍の流れが渦を巻き、小さな木の橋が架かっています。空は鈍い灰色で、地平のあたりだけが淡い紅に染まります。白い雪と黒い松、藍の水の三つの色で、冬の静けさと寒さを描き分けています。

板鼻宿は碓氷川のほとりの宿場で、江戸時代の前半には橋がなく、旅人は人足の肩や輦台で川を越えました。文久元年(1861年)には、江戸へ向かう皇女和宮がここの本陣に泊まっています。

題は広重の図と同じ「木曽海道六拾九次之内」ですが、英泉の図です。東京国立博物館・シカゴ美術館とも英泉の作としています。メトロポリタン美術館にも2枚の刷りがあります。雪の中を行く旅の厳しさを、静かな色で伝える一図です。

描かれた場所の今

板鼻宿は今の群馬県安中市板鼻にあたり、本陣の跡には板鼻公民館が建っています。皇女和宮が泊まった本陣の書院は移築して保存され、和宮資料館として公開されています。旧中山道沿いには宿場の家並みの面影も残ります。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

出典・参考

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