東海道五拾三次之内 ・ 28
袋井 出茶屋ノ図
とうかいどうごじゅうさんつぎのうち ふくろい でぢゃやのず
The Fifty-three Stations of the Tokaido: Outdoor Tea Stall at Fukuroi
作品に ついて
出茶屋とは、よしずなどで簡単に囲った道ばたの茶屋のことです。画面左では、木の枝から吊るしたやかんの下で、店の者が身をかがめて石組みのかまどの火をおこしています。やかんの底は煤で黒くなり、毎日使われている道具であることがわかります。
かまどの右では駕籠かきが火をもらって煙管に火をつけようとし、左の縁台では旅人が腰を下ろして休んでいます。煙がもうもうと立ちのぼり、湯気と煙の白さが画面に柔らかさを加えています。
右側には広い田が広がり、立て札の上には小鳥がとまっています。袋井は日本橋から数えても京から数えても27番目の宿場で、東海道のちょうど真ん中にあたります。名所よりも、道中の何気ない休憩の場面を主題にした一枚です。
画面の大部分は、何もない田と道と空です。左に人物と茶屋を寄せ、右に余白を大きくとることで、広い平地の中にぽつんとある休み場の様子が伝わります。木の幹に掛けた札や、かまどの石組みなど、小さな道具までていねいに描き込まれています。
描かれた 場所の 今
袋井市には東西約7kmの旧東海道が残り、「東海道どまん中」として親しまれています。宿の東の入口には、広重の本図をもとにした休憩所「東海道どまん中茶屋」が建ち、袋井宿場公園とともに街道歩きの拠点になっています。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-12499-32
- 東京富士美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・八王子市
この揃物を所蔵する館(この図の所蔵は館のサイトでご確認ください)
海外の所蔵館
- シカゴ美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
シカゴ 作品番号 1925.3530
出典・参考
- Art Institute of Chicago: Fukuroi: Tea Stall (Fukuroi, dejaya no zu)(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)
- ColBase(東京国立博物館): A-12499-32(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)
- 東京富士美術館 収蔵品: 東海道五拾三次之内 袋井 出茶屋ノ図(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)
- 国立国会図書館デジタルコレクション: 東海道五拾三次 袋井・出茶屋ノ図(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)
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