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東海道五拾三次之内 袋井 出茶屋ノ図
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

東海道五拾三次之内 ・ 28

袋井 出茶屋ノ図

とうかいどうごじゅうさんつぎのうち ふくろい でぢゃやのず

The Fifty-three Stations of the Tokaido: Outdoor Tea Stall at Fukuroi

大きな木の枝からやかんを吊るし、石のかまどで湯を沸かす道ばたの出茶屋を描いた図です。かまどの火で一服つける駕籠かきや縁台で休む旅人など、街道の休み場の素朴な姿が見られます。

制作年
天保4〜5年頃(1833〜34年頃)
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
東海道五拾三次之内(全55図)
描かれた場所
袋井宿(静岡県)

作品について

出茶屋とは、よしずなどで簡単に囲った道ばたの茶屋のことです。画面左では、木の枝から吊るしたやかんの下で、店の者が身をかがめて石組みのかまどの火をおこしています。やかんの底は煤で黒くなり、毎日使われている道具であることがわかります。

かまどの右では駕籠かきが火をもらって煙管に火をつけようとし、左の縁台では旅人が腰を下ろして休んでいます。煙がもうもうと立ちのぼり、湯気と煙の白さが画面に柔らかさを加えています。

右側には広い田が広がり、立て札の上には小鳥がとまっています。袋井は日本橋から数えても京から数えても27番目の宿場で、東海道のちょうど真ん中にあたります。名所よりも、道中の何気ない休憩の場面を主題にした一枚です。

画面の大部分は、何もない田と道と空です。左に人物と茶屋を寄せ、右に余白を大きくとることで、広い平地の中にぽつんとある休み場の様子が伝わります。木の幹に掛けた札や、かまどの石組みなど、小さな道具までていねいに描き込まれています。

描かれた場所の今

袋井市には東西約7kmの旧東海道が残り、「東海道どまん中」として親しまれています。宿の東の入口には、広重の本図をもとにした休憩所「東海道どまん中茶屋」が建ち、袋井宿場公園とともに街道歩きの拠点になっています。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

この揃物を所蔵する館(この図の所蔵は館のサイトでご確認ください)

出典・参考

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