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六十余州名所図会 ・ 51

周防 岩国 錦帯橋

ろくじゅうよしゅうめいしょずえ すおう いわくに きんたいきょう

Famous Places in the Sixty-odd Provinces: Suo Province: The Kintai Bridge at Iwakuni

周防国(山口県東部)の岩国の錦帯橋を、高い視点から描いた図です。石積みの橋脚に支えられた木の反り橋が錦川を大きく渡り、対岸の松林と城下の家並み、その奥の山々が重なります。

制作年
嘉永6年(1853年)
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
六十余州名所図会(全69図)
描かれた場所
錦帯橋(山口県)

作品について

画面の下を、錦帯橋が左下から右上へ弧を連ねて渡っています。中ほどの反りは石積みの橋脚に、両端は木組みの脚に支えられ、橋の上を人々が行き交います。川面には小舟が浮かび、対岸の松林の間には家並み、その上に緑の山と遠い山並みが重なります。

川の藍、橋脚の灰青、橋の赤茶が鮮やかで、遠景の空には赤いぼかしが差します。連なる反り橋のリズムが、画面に心地よい動きを生んでいます。川岸の白い砂地と緑の松林が、橋の連なりを引き立てています。

錦帯橋は延宝元年(1673年)、岩国藩主の吉川広嘉が洪水に強い橋として架けた五連の木造の橋です。城のある横山と城下を結ぶ橋で、江戸時代から珍しい形の橋として知られていました。

揃物では安芸の次に置かれた図です。AIC にはこの図がなく、画像は東京国立博物館の刷りです。国立国会図書館の刷りも同じ構図です。橋そのものを主役にした図として、揃物の第1図、山城の渡月橋の図とも比べられます。

描かれた場所の今

錦帯橋は昭和25年(1950年)の台風で流失し、昭和28年(1953年)に再建されました。平成13年から16年(2001〜04年)には木の部分をすべて掛け替えています。国の名勝で、春の桜や夏の鵜飼の時期には多くの人でにぎわいます。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

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出典・参考

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