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東海道五拾三次之内 掛川 秋葉山遠望
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東海道五拾三次之内 ・ 27

掛川 秋葉山遠望

とうかいどうごじゅうさんつぎのうち かけがわ あきばさんえんぼう

The Fifty-three Stations of the Tokaido: Distant View of Mt. Akiba near Kakegawa

掛川宿はずれの大池橋で、僧に頭を下げる老夫婦や、空の凧に夢中の子どもを描いた図です。遠くに秋葉山を望み、空には糸の切れた凧が漂い、のどかな田園の一日が伝わります。

制作年
天保4〜5年頃(1833〜34年頃)
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
東海道五拾三次之内(全55図)
描かれた場所
掛川宿(静岡県)

作品について

画面の上を一本の凧糸が横切り、高く上がった凧は枠の上にはみ出しています。もう一つの凧は糸が切れたのか、空をふらふらと漂っています。橋の上の子どもは両手を上げて凧を見上げ、はしゃいでいます。

橋の上では、向こうから来た僧に老夫婦が深々と頭を下げています。礼をする人とはしゃぐ子どもの対比が、橋の上の小さな物語になっています。右の田では、人々が腰をかがめて作業をしています。

遠くの青い山は、火伏せ(火よけ)の神として信仰された秋葉権現をまつる秋葉山です。橋のたもとの常夜燈も秋葉信仰にかかわるものです。大池橋の東側には秋葉街道の入口として大鳥居が建っていたと伝えられ、本図は橋の西のたもとから描かれています。

掛川は掛川城の城下町でもあった宿場です。本図には城は描かれず、宿はずれの橋の上の人々と、空を漂う凧という何気ない場面が選ばれています。凧の糸がつくる長い曲線は、画面の横の広がりを強めています。橋のたもとには形の違う2つの灯籠が立っています。

描かれた場所の今

大池橋は今も倉真川に架かり、近くには日本橋から59里目の大池一里塚があります。宿の中心には1994年に木造で復元された掛川城天守と国の重要文化財の掛川城御殿があり、道を折り曲げた「七曲り」も残っています。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

この揃物を所蔵する館(この図の所蔵は館のサイトでご確認ください)

出典・参考

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