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六十余州名所図会 下野 日光山 裏見ノ滝
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

六十余州名所図会 ・ 27

下野 日光山 裏見ノ滝

ろくじゅうよしゅうめいしょずえ しもつけ にっこうさん うらみのたき

Famous Places in the Sixty-odd Provinces: Shimotsuke Province: Urami Waterfall at Mount Nikko

日光山の裏見の滝を、正面から大きく描いた図です。緑の山の上から青い水が段を成して落ち、画面の下まで一気に流れ下ります。崖の中腹の道には小さな人影があり、滝の大きさが伝わります。

制作年
嘉永6年(1853年)
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
六十余州名所図会(全69図)
描かれた場所
裏見の滝(日光)(栃木県)

作品について

画面の中央を、上から下へ太い滝が落ちています。滝の上は松の生えた岩場で、水はいくつかの段を経て大きな一筋となり、下は白い水煙に包まれます。左右の赤茶色の崖には細い滝が何本も筋を引いています。中ほどの崖の道には、滝を見に来た人たちの姿があります。

滝の青は左の縁を濃く、右へ向かって淡くぼかして摺られ、水の量感を出しています。松の緑、崖の赤茶、下の紫がかった雲が滝を囲み、空の上端には朱色の雲がたなびきます。人物を小さく置くことで、滝の高さが強調されています。

裏見の滝は、日光の大谷川の支流、荒沢川にかかる滝で、かつては滝の裏側の岩屋から見られたことからその名があります。芭蕉は『おくのほそ道』の旅でここを訪れ、「暫時は滝に籠るや夏の初」と詠みました。日光東照宮に参詣する人々が、足を延ばして訪れる名所でもありました。

広重は滝そのものを画面の主役に据え、裏へ回る道は細い線と小さな人物で示すにとどめています。国立国会図書館にも同じ構図の刷りがあります。

描かれた場所の今

裏見の滝は栃木県日光市の市街の西、荒沢川の上流にあり、駐車場から山道を歩いて訪れることができます。明治35年(1902年)の洪水で滝の上部が崩れ、今は裏側に回れませんが、観瀑台から正面の姿を眺められます。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

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出典・参考

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