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東海道五拾三次之内 桑名 七里渡口
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東海道五拾三次之内 ・ 43

桑名 七里渡口

とうかいどうごじゅうさんつぎのうち くわな しちりわたしぐち

The Fifty-three Stations of the Tokaido: Landing Entry of Sichiri Ferry at Kuwana

宮から七里の海を渡ってきた船が、桑名城の石垣の脇で帆を下ろし、岸へ着こうとする図です。波に揺れる手前の船と、奥のどっしりした城や静かな海が、一枚の中で釣り合っています。

制作年
天保4〜5年頃(1833〜34年頃)
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
東海道五拾三次之内(全55図)
描かれた場所
桑名宿(三重県)

作品について

手前には二艘の船が大きく描かれ、帆を下ろしながら波の上を進んでいます。右下にわずかに見える陸地が、これから着く船着き場です。波頭は細い線で描き込まれ、船の揺れが感じられます。船の上には人の姿が小さく見え、着岸を前に帆をたたむ作業の最中です。

宮(熱田)から桑名までは海路で七里(約28キロメートル)あり、この船旅は「七里の渡し」と呼ばれました。東海道でただ一つの海の道です。右奥の石垣と櫓は、海に突き出すように築かれた桑名城です。城は白壁の櫓をいくつも載せ、石垣は一つ一つの石の形まで描き分けられています。背後には松が茂っています。

縦に立つ帆柱と、横に延びる水平線や城の石垣が、画面の骨組みをつくっています。左の沖には帆を張った船が浮かび、海の広さを示しています。動きのある手前と、整った奥の景色を組み合わせた、落ち着きのある構図です。遠くの水平線の近くには、小さな帆がいくつも見えます。空の上端は赤く染まり、海の青との間に淡い黄色がはさまれています。

描かれた場所の今

桑名の船着場の跡は「七里の渡跡」として残り、伊勢国の入口を示す大鳥居が立っています。この鳥居は昭和4年(1929)から、伊勢神宮の式年遷宮のたびに宇治橋の鳥居を譲り受けて建て替えられています。そばには、桑名城の櫓の外観を再現した蟠龍櫓が平成15年(2003)に建てられました。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

この揃物を所蔵する館(この図の所蔵は館のサイトでご確認ください)

出典・参考

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