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東海道五拾三次之内 石部 目川ノ里
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

東海道五拾三次之内 ・ 52

石部 目川ノ里

とうかいどうごじゅうさんつぎのうち いしべ めかわのさと

The Fifty-three Stations of the Tokaido: Mekawa Village near Ishibe

草津と石部のあいだ、目川の立場にあった田楽茶屋「いせや」の前を、旅人の一行がにぎやかに通り過ぎる図です。菜飯と田楽で知られた名物の店と、街道を行く人の流れが描かれています。

制作年
天保4〜5年頃(1833〜34年頃)
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
東海道五拾三次之内(全55図)
描かれた場所
石部宿(滋賀県)

作品について

画面の左に、大きな茶屋が建っています。軒先の暖簾には「いせや」の文字が見え、店先には腰掛けた客や働く人々の姿があります。茶屋の前の道を、笠をかぶった一行が連れ立って歩き、その中の一人の男が前を行く女性を呼び止めています。茶屋の屋根は大きく、軒下には藍の幕が張られています。左端の建物の窓からも、人々が身を乗り出して通りを見ています。

宿場と宿場のあいだに置かれた休憩所を立場(たてば)といい、名物を出す茶屋がありました。目川の立場は、菜飯(なめし、刻んだ青菜を炊き込んだご飯)と豆腐田楽で知られました。東京富士美術館は、「東海道名所図会」に紹介された目川の伊勢屋を、広重がそのまま取り上げたと解説しています。

背景には大きな山がそびえ、右手の道を、荷を背負った人が遠ざかっていきます。空の上端は赤く染まっています。人でにぎわう店先と、ひっそりとした街道の奥が、一枚の中で対照をなしています。右手に並ぶ木々は葉を落とし、手前の道の脇には草地が帯のように広がっています。

描かれた場所の今

目川の立場は、今の栗東市にありました。石部宿は今の湖南市にあり、雨山文化運動公園の「石部宿場の里」では、江戸時代の旅籠や茶店、商家が再現されています。隣の東海道石部宿歴史民俗資料館では、小島本陣を20分の1で再現した模型が展示されています。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

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出典・参考

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