東海道五拾三次之内 ・ 52
石部 目川ノ里
とうかいどうごじゅうさんつぎのうち いしべ めかわのさと
The Fifty-three Stations of the Tokaido: Mekawa Village near Ishibe
作品に ついて
画面の左に、大きな茶屋が建っています。軒先の暖簾には「いせや」の文字が見え、店先には腰掛けた客や働く人々の姿があります。茶屋の前の道を、笠をかぶった一行が連れ立って歩き、その中の一人の男が前を行く女性を呼び止めています。茶屋の屋根は大きく、軒下には藍の幕が張られています。左端の建物の窓からも、人々が身を乗り出して通りを見ています。
宿場と宿場のあいだに置かれた休憩所を立場(たてば)といい、名物を出す茶屋がありました。目川の立場は、菜飯(なめし、刻んだ青菜を炊き込んだご飯)と豆腐田楽で知られました。東京富士美術館は、「東海道名所図会」に紹介された目川の伊勢屋を、広重がそのまま取り上げたと解説しています。
背景には大きな山がそびえ、右手の道を、荷を背負った人が遠ざかっていきます。空の上端は赤く染まっています。人でにぎわう店先と、ひっそりとした街道の奥が、一枚の中で対照をなしています。右手に並ぶ木々は葉を落とし、手前の道の脇には草地が帯のように広がっています。
描かれた 場所の 今
目川の立場は、今の栗東市にありました。石部宿は今の湖南市にあり、雨山文化運動公園の「石部宿場の里」では、江戸時代の旅籠や茶店、商家が再現されています。隣の東海道石部宿歴史民俗資料館では、小島本陣を20分の1で再現した模型が展示されています。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-12499-57
- 東京富士美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・八王子市
この揃物を所蔵する館(この図の所蔵は館のサイトでご確認ください)
海外の所蔵館
- シカゴ美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
シカゴ 作品番号 1925.3560
出典・参考
- Art Institute of Chicago: Ishibe: Megawa Village (Ishibe, Megawa no sato)(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)
- ColBase(東京国立博物館): A-12499-57(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)
- 東京富士美術館 収蔵品: 東海道五拾三次之内 石部 目川ノ里(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)
- 国立国会図書館デジタルコレクション: 東海道五拾三次 石部・目川ノ里(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)
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