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六十余州名所図会 上野 榛名山雪中
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

六十余州名所図会 ・ 26

上野 榛名山雪中

ろくじゅうよしゅうめいしょずえ こうずけ はるなさん せっちゅう

Famous Places in the Sixty-odd Provinces: Kozuke Province: Mount Haruna in Snow

上野国の榛名山を、深い雪に包まれた冬景色で描いた図です。白く盛り上がる岩山の間に朱塗りの社殿と橋がのぞき、その下を藍色の谷川が流れて、静かに降る雪の気配が画面に満ちています。

制作年
嘉永6年(1853年)
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
六十余州名所図会(全69図)
描かれた場所
榛名山(群馬県)、榛名神社(群馬県)

作品について

画面の中央に、雪をかぶった奇岩の間に建つ朱色の門のような建物があり、右手には長い屋根の社殿が続きます。その手前の深い谷には朱塗りの橋が架かり、人影が渡っています。下の谷では、雪をのせた岩の間を藍色の川が流れ落ちています。

背景の山は輪郭線をほとんど使わず、灰色の空を摺り残して白い雪山を浮かび上がらせています。杉木立や岩は雪で丸みを帯び、空には白い点で降る雪が表されます。白と灰色の中に朱と藍だけを置いた、色を絞った画面です。

榛名山は上毛三山の一つで、山中の榛名神社は雨乞いや農耕の神として関東一円の信仰を集め、江戸時代には各地で榛名講が組まれて多くの人が参詣しました。巨岩に寄り添って社殿が建つ姿で知られ、本図もこの神社を描いたものとされます。

この揃物では数少ない雪景色の一つで、白い山と朱の社殿の対比が印象に残ります。国立国会図書館にも同じ構図の刷りがあります。人の姿はごく小さく、雪に閉ざされた山中の静けさが画面の主役になっています。

描かれた場所の今

榛名神社は群馬県高崎市榛名山町にあり、本社・幣殿・拝殿や双龍門などが2005年に国の重要文化財に指定されました。本殿は御姿岩と呼ばれる巨岩に接して建っています。杉の大木と奇岩の続く参道を歩いて参拝でき、冬には雪の社殿も見られます。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

出典・参考

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