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六十余州名所図会 下総 銚子の浜 外浦
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

六十余州名所図会 ・ 20

下総 銚子の浜 外浦

ろくじゅうよしゅうめいしょずえ しもうさ ちょうしのはま とうら

Famous Places in the Sixty-odd Provinces: Shimosa Province: The Outer Bay at Choshi Beach

下総国の銚子の外浦を、浜辺から太平洋に向かって描いた図です。荒々しい岩の岬と海に点在する岩礁、漕ぎ出す小舟、水平線の上には小さく白い富士が見えています。千騎ヶ岩とされる岩も描かれています。

制作年
嘉永6年(1853年)
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
六十余州名所図会(全69図)
描かれた場所
犬若海岸(銚子の外浦)(千葉県)
遠くに見える場所
富士山

作品について

画面の手前は白い波が打ち寄せる浜辺で、笠をかぶった旅人たちが歩いています。その先の海には黒い岩礁が点々と顔を出し、小舟が波間を漕いでいます。左には茶色の岩肌を見せる大きな岬が海に突き出し、右奥には平らな岩の島が浮かびます。

海は手前の濃い藍から沖の明るい青へと移り、白い帆の船が遠ざかっていきます。水平線の上は黄色く染まり、その左寄りに富士が小さく白く浮かんでいます。ごつごつした岩の形を、茶と緑の細かい線で力強く描き分けています。

外浦は、利根川の河口にある銚子の港から見て、外海の太平洋に面した海岸を指します。船橋市西図書館の所蔵品の解説では、犬若の海岸を描いたもので、左の岩は源義経が千騎の兵を隠したという伝説の千騎ヶ岩とされます。

はるか遠い富士を水平線に添えたのは、関東の東の端からも富士が望めることを示す演出と考えられます。岩の多い荒々しい海辺は、江戸の人々には珍しい景色だったことでしょう。国立国会図書館と東京国立博物館の刷りも同じ構図です。

描かれた場所の今

犬若海岸は千葉県銚子市の外川の近くにあり、千騎ヶ岩は今も海辺にそびえています。一帯の海岸は銚子ジオパークの見どころの一つで、東には明治7年(1874年)に点灯し、2020年に国の重要文化財となった犬吠埼灯台が立っています。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

出典・参考

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