六十余州名所図会 ・ 16
武蔵 隅田川 雪の 朝
ろくじゅうよしゅうめいしょずえ むさし すみだがわ ゆきのあした
Famous Places in the Sixty-odd Provinces: Musashi Province: Morning after Snow on the Sumida River
作品に ついて
画面の下には雪をかぶった家並みと、堀に架かる橋が見えます。右手前では雪の積もった松が枝を広げ、その陰に赤い柱の堂がのぞきます。中ほどの川面には屋根船や小舟が浮かび、雪の積もった中州がいくつも白く延びています。
川の向こうには雪に覆われた対岸の土手と木立が長く連なり、その奥にも白い岸辺が続きます。空は上の方が赤く染まり、雪の白と川の藍、朝焼けの赤の三色で、澄んだ冬の朝を表しています。人の姿をほとんど描かず、雪に音の消えた朝の静けさを伝えています。
隅田川の西岸、浅草の北にある待乳山のあたりからの眺めと考えられ、手前の橋は山谷堀に架かる今戸橋、対岸は向島の土手とも考えられます。雪見は江戸の人々の冬の楽しみで、隅田川の土手は雪景色の名所としても知られました。
揃物は江戸を「江戸」として別に立て、武蔵国には隅田川の雪景色を当てています。シカゴ美術館、メトロポリタン美術館、東京国立博物館、国立国会図書館が同じ構図の図を所蔵しています。
描かれた 場所の 今
隅田川の両岸は今、隅田公園として整備され、浅草側の待乳山には待乳山聖天(本龍院)がまつられています。山谷堀は埋め立てられて細長い公園となり、今戸橋の親柱が残されています。対岸の向島には東京スカイツリーがそびえます。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-12499-209
海外の所蔵館
- シカゴ美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
シカゴ 作品番号 1965.963
- メトロポリタン美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
ニューヨーク 作品番号 JP594
出典・参考
- Art Institute of Chicago: Musashi Province: Morning after Snow on the Sumida River (Musashi, Sumidagawa yuki no ashita)(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- ColBase(東京国立博物館): 六十余州名所図会 武蔵 隅田川 雪の朝(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- 国立国会図書館デジタルコレクション: 六十余州名所図会 武蔵 隅田川雪の朝(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- The Metropolitan Museum of Art: Morning after a Snowfall, the Sumida River, Musashi Province (JP594)(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
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