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六十余州名所図会 武蔵 隅田川 雪の朝
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

六十余州名所図会 ・ 16

武蔵 隅田川 雪の朝

ろくじゅうよしゅうめいしょずえ むさし すみだがわ ゆきのあした

Famous Places in the Sixty-odd Provinces: Musashi Province: Morning after Snow on the Sumida River

武蔵国の隅田川を、雪の降りやんだ朝に高台から見下ろした図です。白く覆われた岸辺と家並み、青い川面を行く舟、対岸に連なる雪の木立を、朝焼けの空の下に描いています。江戸の冬の朝の静けさが伝わる一枚です。

制作年
嘉永6年(1853年)
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
六十余州名所図会(全69図)
描かれた場所
隅田川(東京都)

作品について

画面の下には雪をかぶった家並みと、堀に架かる橋が見えます。右手前では雪の積もった松が枝を広げ、その陰に赤い柱の堂がのぞきます。中ほどの川面には屋根船や小舟が浮かび、雪の積もった中州がいくつも白く延びています。

川の向こうには雪に覆われた対岸の土手と木立が長く連なり、その奥にも白い岸辺が続きます。空は上の方が赤く染まり、雪の白と川の藍、朝焼けの赤の三色で、澄んだ冬の朝を表しています。人の姿をほとんど描かず、雪に音の消えた朝の静けさを伝えています。

隅田川の西岸、浅草の北にある待乳山のあたりからの眺めと考えられ、手前の橋は山谷堀に架かる今戸橋、対岸は向島の土手とも考えられます。雪見は江戸の人々の冬の楽しみで、隅田川の土手は雪景色の名所としても知られました。

揃物は江戸を「江戸」として別に立て、武蔵国には隅田川の雪景色を当てています。シカゴ美術館、メトロポリタン美術館、東京国立博物館、国立国会図書館が同じ構図の図を所蔵しています。

描かれた場所の今

隅田川の両岸は今、隅田公園として整備され、浅草側の待乳山には待乳山聖天(本龍院)がまつられています。山谷堀は埋め立てられて細長い公園となり、今戸橋の親柱が残されています。対岸の向島には東京スカイツリーがそびえます。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

出典・参考

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