六十余州名所図会 ・ 3
河内 牧方 男山
ろくじゅうよしゅうめいしょずえ かわち ひらかた おとこやま
Famous Places in the Sixty-odd Provinces: Kawachi Province: Otokoyama from Hirakata
作品に ついて
画面の大部分を、手前から奥へ大きく曲がりながら流れる淀川が占めています。川面には細かな波が描かれ、小舟がいくつも浮かびます。左手前の岸には柳の木とわら屋根の家が並び、ここが枚方の宿場のあたりです。右の岸にも家並みと松林が続いています。
中景の右に盛り上がる茶色の山が男山で、頂には木々が茂っています。山の左には赤い霞が横に広がり、その上には、実際の男山のあたりからは見えないほど高く雪をいただいた山がそびえています。名所の山の格を高く見せるために、遠景を誇張したものと考えられます。
枚方は、京と大坂を結ぶ京街道の宿場であると同時に、淀川を上り下りする三十石船が立ち寄る川の港でもありました。船の客に小舟で近づいて飲み物や食べ物を売る「くらわんか舟」が名物として知られました。
男山の山上には石清水八幡宮が鎮座し、川を行く人々はこの山を目印にしました。枚方は河内、男山は山城の国にあたり、この1図には二つの国と今の大阪府・京都府にまたがる景色が収められています。
描かれた 場所の 今
枚方市には旧京街道の町並みが一部残り、船宿だった鍵屋は市立枚方宿鍵屋資料館として公開されています。男山の石清水八幡宮は本社が国宝に指定され、京阪電車の駅からケーブルカーで山上へ上れます。淀川は明治以降の改修で流れや川岸の姿が大きく変わりました。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-12499-196
海外の所蔵館
出典・参考
- ColBase(東京国立博物館): 六十余州名所図会 河内 牧方 男山(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- 国立国会図書館デジタルコレクション: 六十余州名所図会 河内 牧方男山(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
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