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六十余州名所図会 ・ 3

河内 牧方 男山

ろくじゅうよしゅうめいしょずえ かわち ひらかた おとこやま

Famous Places in the Sixty-odd Provinces: Kawachi Province: Otokoyama from Hirakata

淀川のほとりの宿場、河内国の枚方から、上流の男山を望んだ図です。勢いよく流れる川と岸辺の集落の向こうに、赤い霞と茶色の山が重なり、遠くには雪をいただいた高い山並みが見えます。

制作年
嘉永6年(1853年)
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
六十余州名所図会(全69図)
描かれた場所
枚方宿(大阪府)、男山(京都府)

作品について

画面の大部分を、手前から奥へ大きく曲がりながら流れる淀川が占めています。川面には細かな波が描かれ、小舟がいくつも浮かびます。左手前の岸には柳の木とわら屋根の家が並び、ここが枚方の宿場のあたりです。右の岸にも家並みと松林が続いています。

中景の右に盛り上がる茶色の山が男山で、頂には木々が茂っています。山の左には赤い霞が横に広がり、その上には、実際の男山のあたりからは見えないほど高く雪をいただいた山がそびえています。名所の山の格を高く見せるために、遠景を誇張したものと考えられます。

枚方は、京と大坂を結ぶ京街道の宿場であると同時に、淀川を上り下りする三十石船が立ち寄る川の港でもありました。船の客に小舟で近づいて飲み物や食べ物を売る「くらわんか舟」が名物として知られました。

男山の山上には石清水八幡宮が鎮座し、川を行く人々はこの山を目印にしました。枚方は河内、男山は山城の国にあたり、この1図には二つの国と今の大阪府・京都府にまたがる景色が収められています。

描かれた場所の今

枚方市には旧京街道の町並みが一部残り、船宿だった鍵屋は市立枚方宿鍵屋資料館として公開されています。男山の石清水八幡宮は本社が国宝に指定され、京阪電車の駅からケーブルカーで山上へ上れます。淀川は明治以降の改修で流れや川岸の姿が大きく変わりました。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

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出典・参考

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