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東海道五拾三次之内 岡部 宇津之山
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

東海道五拾三次之内 ・ 22

岡部 宇津之山

とうかいどうごじゅうさんつぎのうち おかべ うつのやま

The Fifty-three Stations of the Tokaido: Utsu Mountain near Okabe

左右から迫る急な山の斜面の間を、細い峠道が通る宇津ノ谷峠を描いた図です。道の脇を勢いよく流れる水と、薪を背負って行き交う人々が、山深い峠の暮らしぶりを伝えます。

制作年
天保4〜5年頃(1833〜34年頃)
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
東海道五拾三次之内(全55図)
描かれた場所
岡部宿(静岡県)

作品について

画面の左右から濃い緑の斜面が大きくせり出し、その間の狭い谷を道が通っています。空がのぞくのは上のわずかな部分だけで、両側から山にはさまれた峠の圧迫感がよく表されています。

道の脇には石垣に沿った水路があり、岡部川の水が勢いよく流れ下っています。道を行き交うのは薪や荷を背負った土地の人々で、坂の向こうから来る人を上半身だけ見せることで、坂の勾配が感じられます。

宇津ノ谷峠は丸子と岡部の間にある峠です。古くは「蔦の細道」と呼ばれる道が『伊勢物語』に登場し、歌枕として知られてきました。谷の奥には赤く色づいた木が1本、目を引きます。

峠を西へ下りた先が岡部宿です。宇津ノ谷峠は丸子宿と岡部宿の間の難所で、峠の東側には宇津ノ谷の集落がありました。画面の大半を占める斜面は、藍と緑のぼかしで濃淡がつけられ、谷の暗さと奥の明るい空との差が、山の深さを強めています。奥の茅葺きの家々は、峠道沿いの集落の暮らしを思わせます。

描かれた場所の今

宇津ノ谷峠の旧東海道は「東海道宇津ノ谷峠越」として2010年に国史跡に指定され、宇津ノ谷集落には屋号を掲げた家並みが残ります。明治9年開通の明治のトンネルは国の登録有形文化財です。岡部宿では大旅籠柏屋が歴史資料館として公開されています。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

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出典・参考

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