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六十余州名所図会 壱岐 志作
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

六十余州名所図会 ・ 68

壱岐 志作

ろくじゅうよしゅうめいしょずえ いき しさ

Famous Places in the Sixty-odd Provinces: Iki Province: Shisa

壱岐国の海辺を、雪の降りしきる冬の景色として描いた図です。手前に雪をかぶった小山と松、青い入り江の向こうに白い島々が並び、暗い空から白い雪が静かに舞い落ちています。

制作年
安政3年(1856年)
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
六十余州名所図会(全69図)
描かれた場所
壱岐島(長崎県)

作品について

手前には雪に覆われた小高い丘があり、頂には一本の松、斜面にも雪をのせた松が並んでいます。左下には雪に埋もれた家の屋根が見えます。丘の向こうには青い入り江が広がり、小島が点々と浮かびます。

奥には雪をかぶった岬や島が横に連なり、さらに遠くにも白い島影が見えます。空は灰黒色で、白い雪が画面全体に散らされています。暗い空と白い雪、鮮やかな藍の海の対比が、冬の静けさを強く印象づけます。雪は白い点を摺り残すように表され、音のない世界を感じさせます。

壱岐は九州と対馬の間の玄界灘に浮かぶ島で、古くから大陸との行き来の中継地でした。題の志作が島のどこを指すかは、はっきりしていません。メトロポリタン美術館は題を「島作」と読んでおり、読みや場所には諸説あります。

この揃物の雪景色の中でも、暗い空を大きくとった印象深い一枚です。シカゴ美術館やメトロポリタン美術館も同じ図を所蔵しています。

描かれた場所の今

壱岐は今の長崎県壱岐市で、福岡の博多港からフェリーやジェットフォイルで渡ることができます。弥生時代の原の辻遺跡は国の特別史跡に指定され、島の各地に古墳や神社が残り、海に囲まれた歴史の島として知られています。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

出典・参考

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