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六十余州名所図会 対馬 海岸夕晴
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

六十余州名所図会 ・ 69

対馬 海岸夕晴

ろくじゅうよしゅうめいしょずえ つしま かいがん ゆうばれ

Famous Places in the Sixty-odd Provinces: Tsushima Province: Clear Evening on the Coast

揃物の最後の図で、対馬国の海岸を雨上がりの夕方に描いています。空に大きな虹が弧を描き、入り組んだ入り江には帆船が集まり、遠くに島影が静かにかすんでいる、晴れやかな一枚です。

制作年
安政3年(1856年)
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
六十余州名所図会(全69図)
描かれた場所
対馬(長崎県)

作品について

画面の下には、緑の小山が連なる岬と入り江があり、岸辺には黄色い屋根の家が並びます。入り江には帆を張った船や停泊する船が集まり、手前の海を白い帆の舟が二艘進んでいます。

空の上半分には、淡い色の虹が左から右上へ大きく弧を描き、鳥が数羽飛んでいます。中景の海には帆船が点々と浮かび、奥には青い山並みが横たわります。夕晴れの澄んだ空気が、淡いぼかしで表されています。虹の淡い色が、雨上がりのしっとりした空気を伝えます。

対馬は九州と朝鮮半島の間にある島で、江戸時代には対馬藩が朝鮮との外交と交易を担いました。入り組んだ海岸と多くの港が、この島の特徴です。朝鮮通信使もこの島を経て江戸へ向かいました。

五畿七道をめぐる揃物は、この対馬の図で終わります。最後の一枚に虹を描いたのは、旅の締めくくりを晴れやかにする演出とも考えられます。メトロポリタン美術館やシカゴ美術館も同じ図を所蔵しています。

描かれた場所の今

対馬は今の長崎県対馬市で、島の中央には入り江が複雑に入り組んだ浅茅湾が広がります。博多港からフェリーやジェットフォイルで渡ることができ、島の北端からは、よく晴れた日に韓国の釜山の街並みを望むことができます。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

出典・参考

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