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六十余州名所図会 播磨 舞子の浜
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

六十余州名所図会 ・ 45

播磨 舞子の浜

ろくじゅうよしゅうめいしょずえ はりま まいこのはま

Famous Places in the Sixty-odd Provinces: Harima Province: Maiko Beach

播磨国(兵庫県南部)の舞子の浜を、枝をくねらせた松の並木越しに描いた図です。白砂の浜に波が寄せ、根を張った松の幹が手前と奥に重なり、遠くの海には白い帆がかすかに見えます。

制作年
嘉永6年(1853年)
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
六十余州名所図会(全69図)
描かれた場所
舞子の浜(兵庫県)

作品について

画面の手前に、赤茶色の太い松の幹が左右から立ち上がり、根元は砂の上を這うように広がっています。奥には同じような松が浜沿いに連なり、波が白く縁取りながら浜に寄せます。右奥の松林の下には茶屋らしい屋根と、浜を歩く人の小さな姿があります。

幹の赤茶と、枝先にまとまった松葉の濃い青緑が、画面を装飾的に埋めています。左手には海と空が淡く広がり、曲がりくねる幹の線が、松の古さと浜を吹く風を感じさせます。浜の白と海の藍の境に寄せる波が、細かな線で描かれています。

舞子の浜は明石海峡に面した白砂青松の景勝地で、浜沿いを西国街道が通っていました。根元が持ち上がった松や枝ぶりの美しい老松で知られ、旅人が足を止める名所だったと考えられます。

揃物では隠岐の次に置かれた図です。メトロポリタン美術館や東京国立博物館にも刷りがあり、国立国会図書館の刷りも同じ構図です。松の幹を大きく手前に置く構図は、近景を大胆に見せる広重晩年の工夫の一つです。

描かれた場所の今

舞子の浜は明治33年(1900年)、兵庫県で最初の県立都市公園「舞子公園」になりました。1998年に開通した明石海峡大橋のたもとにあたり、松林の間から橋と淡路島を望めます。園内には移情閣や旧武藤山治邸などの洋館も残ります。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

出典・参考

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