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東海道五拾三次之内 石薬師 石薬師寺
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

東海道五拾三次之内 ・ 45

石薬師 石薬師寺

とうかいどうごじゅうさんつぎのうち いしやくし いしやくしじ

The Fifty-three Stations of the Tokaido: Ishiyakushi Temple at Ishiyakushi

大きな山を背にした石薬師寺と、その手前に広がる刈り入れ後の田を描いた図です。稲わらの積まれた田と色づいた木々が、晩秋の山里に流れる落ち着いた時間を伝えています。

制作年
天保4〜5年頃(1833〜34年頃)
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
東海道五拾三次之内(全55図)
描かれた場所
石薬師宿(三重県)

作品について

画面の奥には、なだらかな山が大きく描かれています。山の上のほうは濃い藍、ふもとは緑で、上から下へ色が移り変わります。そのふもとに、瓦屋根の石薬師寺の山門とお堂が並びます。山の稜線には細かな木々が並び、山全体がやわらかな量感で描かれています。

手前には稲刈りを終えた田が広がり、稲わらがいくつも積まれています。田では人が作業をし、畔道を歩く人の姿もあります。寺の前には馬を連れた旅人が見え、右手に広がる藁葺き屋根の家々が石薬師の宿場です。周りの木々は赤く色づいています。寺の門前には背の高い木が数本そびえ、田の中の小道は寺へ向かって延びています。

東京富士美術館は、木々の色から季節を晩秋から初冬、時刻を夕暮れと見ています。空の下のほうは淡い赤に染まり、一日の仕事を終えるころの穏やかさが漂います。にぎわう町や名所ではなく、寺と田と宿が寄り添う山里の景色を選んだ図です。手前の畔道を、荷を担いだ人が足早に歩いていきます。画面全体は灰色と緑を中心とした落ち着いた色でまとめられています。

描かれた場所の今

石薬師寺は今も鈴鹿市石薬師町にあり、寛永6年(1629)に建てられたお堂は、県内でも古い江戸時代の寺院建築として三重県の文化財に指定されています。宿場には歌人・佐佐木信綱の生家があり、「佐佐木信綱記念館」として公開されています。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

この揃物を所蔵する館(この図の所蔵は館のサイトでご確認ください)

出典・参考

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