東海道五拾三次之内 ・ 48
関 本陣早立
とうかいどうごじゅうさんつぎのうち せき ほんじんはやだち
The Fifty-three Stations of the Tokaido: Early Departure from the Main Camp at Seki
作品に ついて
画面いっぱいに、大きな紋を染め抜いた幕が張り巡らされています。ここは参勤交代の大名が泊まった本陣で、題の「早立」は朝早くの出発を意味します。門の前では、提灯を持った供の者たちが頭を下げ、主人の出立を待っています。幕には大きな紋が繰り返し染め抜かれ、画面に力強い模様のリズムを生んでいます。
左手前では、駕籠かきたちが腰を下ろしたり立ち話をしたりしながら、出発の支度をしています。一人一人の表情が描き分けられ、出立前のあわただしさが伝わります。右手前の立て札は、上の部分が画面の外へはみ出すように描かれています。提灯には紋が描かれ、まだ明かりが必要な時刻であることを示しています。
関は、古代に鈴鹿関が置かれた土地で、鈴鹿関は不破関・逢坂関と並ぶ三関の一つでした。本陣には宿場の有力者の家が当てられました。空はまだ暗く、奥の木々は濃い墨で表され、夜明け前の冷たい空気を感じさせます。門の奥には本陣の建物の屋根がのぞき、右手には大きな木が枝を広げています。
描かれた 場所の 今
関宿は、東の追分から西の追分までの約1.8kmに、江戸時代から明治時代の町家が200軒あまり残り、昭和59年(1984)に国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれました。亀山市は、東海道の宿場の面影を唯一残す町並みとして紹介しています。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-12499-53
- 東京富士美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・八王子市
この揃物を所蔵する館(この図の所蔵は館のサイトでご確認ください)
海外の所蔵館
- シカゴ美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
シカゴ 作品番号 1925.3555
出典・参考
- Art Institute of Chicago: Seki: Early Departure from the Main Camp (Seki, honjin hayadachi)(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)
- ColBase(東京国立博物館): A-12499-53(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)
- 東京富士美術館 収蔵品: 東海道五拾三次之内 関 本陣早立(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)
- 国立国会図書館デジタルコレクション: 東海道五拾三次 関・本陣早立(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)
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