東海道五拾三次之内 ・ 55
京師 三条大橋
とうかいどうごじゅうさんつぎのうち けいし さんじょうおおはし
The Fifty-three Stations of the Tokaido: The Great Sanjo Bridge in Kyoto
作品に ついて
鴨川にかかる三条大橋が、画面の左から右へ長く延びています。橋の上には駕籠を担ぐ人、荷を運ぶ人、被衣(かずき、頭から衣をかぶる女性の外出着)姿の女性、傘をさした人など、さまざまな人が行き交っています。橋の欄干は朱に近い色で塗られ、川の青と対比されています。橋脚の組み木が規則正しく並び、浅い川原の上に橋が長く渡されています。
川の向こうには京の町並みが広がり、その背後に東山の山々が重なっています。いちばん高い山は赤みを帯びた色で摺られ、手前の山並みには緑の木々が点々と描かれています。東京富士美術館は、この山々を東山三十六峰としています。家々の屋根は藍や赤で描き分けられています。
江戸の日本橋から始まった保永堂版の55図は、この三条大橋で終わります。この図では橋脚が木で組まれていますが、東京富士美術館によると、実際の三条大橋の橋脚は石造りでした。三条大橋は天正18年(1590)に豊臣秀吉の命で大改修され、江戸時代には幕府が管理する公儀橋でした。
描かれた 場所の 今
三条大橋は、昭和25年(1950)の改造で今の姿になり、長さは74メートルです。擬宝珠(ぎぼし、欄干の柱の頭の飾り)には天正期と昭和期のものが混じり、天正の大改修の規模を伝える銘文が刻まれています。西詰めの北側には、天正の改修に使われた石の柱が残っています。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-12499-61
- 東京富士美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・八王子市
この揃物を所蔵する館(この図の所蔵は館のサイトでご確認ください)
海外の所蔵館
- シカゴ美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
シカゴ 作品番号 1925.3563
出典・参考
- Art Institute of Chicago: Kyoto: The Great Bridge at Sanjo (Keishi, Sanjo ohashi)(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)
- ColBase(東京国立博物館): A-12499-61(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)
- 東京富士美術館 収蔵品: 東海道五拾三次之内 京師 三条大橋(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)
- 国立国会図書館デジタルコレクション: 東海道五拾三次 大尾 京師・三條大橋(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)
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