東海道五拾三次之内 ・ 25
金谷 大井川遠岸
とうかいどうごじゅうさんつぎのうち かなや おおいがわえんがん
The Fifty-three Stations of the Tokaido: Totomi Bank of the Oi River near Kanaya
作品に ついて
手前の流れでは、人足たちが輦台を担いで最後の流れを渡っています。中ほどの河原には渡り終えた一行が列をつくって進み、奥の岸には客を下ろしてひと息つく人足の姿も見えます。人物は小さいながら、一人ひとりの動きがこまかく描かれています。
題の「遠岸」は、遠江(今の静岡県西部)側の岸を意味します。前の嶋田の図が河原と流れだけを見下ろしたのに対し、本図では奥に大きな山並みを置き、その手前の山の中腹に金谷宿の集落を小さく描いています。
画面は灰色と淡い緑を中心にまとめられ、流れの青がひときわ鮮やかです。空の上端は橙色にぼかされています。大井川を挟んだ2枚を並べると、難所の川越しを両岸から追うことができます。
金谷宿を出ると、道はすぐに急な坂を上り、次の日坂宿との間にある小夜の中山へ続きます。川を渡り終えた旅人の前には、また別の難所が待っていたことになります。画面の奥にそびえる山並みは、その先の道のりの険しさも感じさせます。
描かれた 場所の 今
金谷宿の西には、旧東海道の石畳「金谷坂」が残り、市の史跡に指定されています。舗装で約30mにまで減っていましたが、1991年に町民が石を持ち寄る「平成の道普請」で約430mまで延ばされ、往時の坂道を歩けるようになりました。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-12499-29
- 東京富士美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・八王子市
この揃物を所蔵する館(この図の所蔵は館のサイトでご確認ください)
海外の所蔵館
- シカゴ美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
シカゴ 作品番号 1925.3527
出典・参考
- Art Institute of Chicago: Kanaya: The Far Bank of the Oi River (Kanaya, Oigawa engan)(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)
- ColBase(東京国立博物館): A-12499-29(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)
- 東京富士美術館 収蔵品: 東海道五拾三次之内 金谷 大井川遠岸(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)
- 国立国会図書館デジタルコレクション: 東海道五拾三次 金谷・大井川遠岸(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)
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