東海道五拾三次之内 ・ 24
嶋田 大井川駿岸
とうかいどうごじゅうさんつぎのうち しまだ おおいがわすんがん
The Fifty-three Stations of the Tokaido: Suruga Bank of the Oi River at Shimada
作品に ついて
画面は大井川をはるか上空から見下ろすような視点で描かれ、手前の河原から奥の流れまでが一望できます。実際にはこれほど高い場所から見ることはできず、川の広さを伝えるために選ばれた視点です。
河原には大名行列の一行が集まり、駕籠や荷物、馬が順に川へ向かっています。左上では人足たちが肩車や輦台で客を担ぎ、すでに流れを渡り始めています。人物はどれも豆粒ほどですが、動きや持ち物まで描き分けられています。
大井川は東海道最大の難所で、橋も渡し舟もなく、増水すると川止めとなって旅人は何日も足止めされました。題の「駿岸」は駿河側、つまり嶋田宿側の岸を意味します。次の金谷の図と対になっています。
大井川の川越しは、明治3年(1870)に川で船を通すことが許されるまで続きました。画面の下には松の枝がのぞき、遠い河原との距離をいっそう感じさせます。川の流れは青のぼかしで描かれ、白い砂州との対比が鮮やかです。右手の岸には黒い森が帯のように続いています。
描かれた 場所の 今
島田市の大井川の近くには、川会所や番宿などを復元した島田宿大井川川越遺跡があり、1966年に国史跡に指定されました。川越しの町並みを歩いてたどれます。下流には明治12年に架けられた木造の歩道橋、蓬莱橋(全長897.4m)がかかっています。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-12499-28
- 東京富士美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・八王子市
この揃物を所蔵する館(この図の所蔵は館のサイトでご確認ください)
海外の所蔵館
- シカゴ美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
シカゴ 作品番号 1925.3526
出典・参考
- Art Institute of Chicago: Shimada: The Suruga Bank of the Oi River (Shimada, Oigawa Sungan)(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)
- ColBase(東京国立博物館): A-12499-28(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)
- 東京富士美術館 収蔵品: 東海道五拾三次之内 嶋田 大井川駿岸(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)
- 国立国会図書館デジタルコレクション: 東海道五拾三次 嶋田・大井川駿岸(新しいタブで開きます)(2026-10-18 確認)
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