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六十余州名所図会 豊後 蓑崎
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

六十余州名所図会 ・ 62

豊後 蓑崎

ろくじゅうよしゅうめいしょずえ ぶんご みのさき

Famous Places in the Sixty-odd Provinces: Bungo Province: Minosaki

豊後国の蓑崎を、海に細長く突き出た砂州を中心に描いた図です。白い波打ち際の砂州が入り江を抱き、奥には頂の赤い灰色の山々が連なり、入り江には帆をたたんだ船が何艘も停まっています。

制作年
安政3年(1856年)
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
六十余州名所図会(全69図)
描かれた場所
住吉浜(蓑崎)(大分県)

作品について

手前の海には細かな波が立ち、そこから灰色の砂州が左から右へ長く延びています。砂州の上を人が歩き、先端には岩が集まっています。砂州に囲まれた左の入り江には、帆をたたんだ船が何艘も停まっています。

奥の岸には松林とわら屋根の集落が並び、その背後に灰色の山が三つ、頂を赤く染めてそびえます。空は茜から黄色へと移り、夕暮れの光を感じさせます。白い波打ち際の曲線が、画面に柔らかな動きを与え、灰色の山の硬さと対比されています。

蓑崎は、今の杵築市の守江湾の入口にある砂州、住吉浜のあたりとされます。天然の砂嘴が湾を囲む姿から、のちに「豊後の天橋立」とも呼ばれています。湾に面した杵築は城下町で、海辺の景色とともに古くから知られていました。

シカゴ美術館も同じ図を所蔵しています。国立国会図書館の刷りも同じ構図です。砂州の白い曲線と、頂を赤く染めた山の形の組み合わせが印象に残り、入り江の穏やかさがよく伝わってきます。

描かれた場所の今

住吉浜は大分県杵築市の守江湾の東側にある砂嘴で、北の奈多海岸とともに大分百景に数えられています。現在はホテルや温泉、ゴルフ場を備えた住吉浜リゾートパークとして開発され、描かれたころとは景色が大きく変わりました。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

出典・参考

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