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六十余州名所図会 丹後 天の橋立
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

六十余州名所図会 ・ 38

丹後 天の橋立

ろくじゅうよしゅうめいしょずえ たんご あまのはしだて

Famous Places in the Sixty-odd Provinces: Tango Province: Amanohashidate

丹後国の天橋立を、空から見下ろすような視点で描いた図です。画面を斜めに横切る細長い砂州に松がびっしりと茂り、左右の海には白い帆の船が浮かび、松林の中に社と鳥居がのぞいています。

制作年
嘉永6年(1853年)
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
六十余州名所図会(全69図)
描かれた場所
天橋立(京都府)

作品について

画面の左上から右下へ、松並木の続く細長い砂州が斜めに延びています。右下の松林の中には朱色の社殿と鳥居があり、砂州の縁は白い砂浜が波打つように縁取っています。左の内海には小舟が一艘、右上の海には帆掛け船が何艘も浮かんでいます。手前から奥へ松の木を小さくしていき、砂州の長さを表しています。

海は淡い水色を基調に、藍の帯を横に何本も引いて広がりを出しています。斜めの砂州一本で画面を二分する大胆な構図で、高いところから見下ろすことで、天に架かる橋という名の通りの姿が表されています。

天橋立は宮津湾の砂州で、陸奥の松島、安芸の宮島とともに日本三景に数えられます。古くからの歌枕で、小式部内侍の「大江山いく野の道の遠ければまだふみもみず天の橋立」は百人一首にも採られています。砂州の中の社は天橋立神社とされます。

広重は別の揃物「本朝名所」でも天橋立を描いており、本図ではさらに視点を高くして砂州の形を強調しています。国立国会図書館にも同じ構図の刷りがあります。

描かれた場所の今

天橋立は京都府宮津市にあり、全長約3.6kmの砂州に数千本の松が茂ります。1952年に国の特別名勝に指定されました。砂州の上は歩いたり自転車で渡ったりでき、両岸の傘松公園や天橋立ビューランドから見下ろす眺めが知られています。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

出典・参考

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