六十余州名所図会 ・ 38
丹後 天の 橋立
ろくじゅうよしゅうめいしょずえ たんご あまのはしだて
Famous Places in the Sixty-odd Provinces: Tango Province: Amanohashidate
作品に ついて
画面の左上から右下へ、松並木の続く細長い砂州が斜めに延びています。右下の松林の中には朱色の社殿と鳥居があり、砂州の縁は白い砂浜が波打つように縁取っています。左の内海には小舟が一艘、右上の海には帆掛け船が何艘も浮かんでいます。手前から奥へ松の木を小さくしていき、砂州の長さを表しています。
海は淡い水色を基調に、藍の帯を横に何本も引いて広がりを出しています。斜めの砂州一本で画面を二分する大胆な構図で、高いところから見下ろすことで、天に架かる橋という名の通りの姿が表されています。
天橋立は宮津湾の砂州で、陸奥の松島、安芸の宮島とともに日本三景に数えられます。古くからの歌枕で、小式部内侍の「大江山いく野の道の遠ければまだふみもみず天の橋立」は百人一首にも採られています。砂州の中の社は天橋立神社とされます。
広重は別の揃物「本朝名所」でも天橋立を描いており、本図ではさらに視点を高くして砂州の形を強調しています。国立国会図書館にも同じ構図の刷りがあります。
描かれた 場所の 今
天橋立は京都府宮津市にあり、全長約3.6kmの砂州に数千本の松が茂ります。1952年に国の特別名勝に指定されました。砂州の上は歩いたり自転車で渡ったりでき、両岸の傘松公園や天橋立ビューランドから見下ろす眺めが知られています。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-12499-231
海外の所蔵館
- シカゴ美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
シカゴ 作品番号 1965.982
出典・参考
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