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六十余州名所図会 安芸 厳島 祭礼之図
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

六十余州名所図会 ・ 50

安芸 厳島 祭礼之図

ろくじゅうよしゅうめいしょずえ あき いつくしま さいれいのず

Famous Places in the Sixty-odd Provinces: Aki Province: Festival at the Itsukushima Shrine

安芸国(広島県)の厳島神社の大鳥居と、管絃祭の船を描いた図です。海に立つ鳥居の柱を画面いっぱいに大きく描き、その向こうを、飾りを載せた祭りの船がにぎやかに進んでいきます。

制作年
嘉永6年(1853年)
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
六十余州名所図会(全69図)
描かれた場所
厳島神社(広島県)

作品について

画面の左を厳島神社の大鳥居が占めています。主柱とそれを支える控えの柱が海中に立ち、上には額のかかった笠木の一部がのぞきます。右手前には、屋形に赤い幕を張り、頂に鳳凰の飾りを載せた船が進み、奥の海には帆柱を立てた船が並びます。

鳥居を極端に近くから大きく切り取り、祭りの船を柱の間からのぞかせる構図です。海の藍、柱の淡い色、船の赤がよく映え、対岸の山並みは灰色のぼかしで遠くに沈んでいます。

管絃祭は、平安時代の貴族の管絃の遊びにならい、旧暦6月17日に御座船の上で雅楽を奏でながら海を巡る祭りです。描かれた飾りの船は、この御座船を表したものと考えられ、江戸時代にも多くの見物の船が集まったとされます。

揃物では備後の次に置かれた図です。東京国立博物館や国立国会図書館にも同じ構図の刷りがあります。鳥居の柱を手前に大きく置く構図は、のちの「名所江戸百景」にも見られる、近景を大胆に切り取る広重晩年の工夫です。

描かれた場所の今

厳島神社は1996年に世界遺産に登録され、社殿の多くが国宝や重要文化財です。今の大鳥居は明治8年(1875年)に建てられたもので、2019年からの大規模な修理を経て2022年に再び姿を見せました。管絃祭は今も旧暦6月17日に行われます。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

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出典・参考

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