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東海道五拾三次之内 沼津 黄昏図
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

東海道五拾三次之内 ・ 13

沼津 黄昏図

とうかいどうごじゅうさんつぎのうち ぬまづ たそがれず

The Fifty-three Stations of the Tokaido: Twilight Scene at Numazu

満月が昇る夕暮れ、狩野川沿いの道を沼津宿へ急ぐ旅人たちを描いた図です。大きな天狗の面を背負った金毘羅参りの男と、柄杓を手にした比丘尼の連れが、ひときわ目を引きます。

制作年
天保4〜5年頃(1833〜34年頃)
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
東海道五拾三次之内(全55図)
描かれた場所
沼津宿(静岡県)

作品について

画面中央の木々の間に大きな満月が昇り、空は青く暮れかけています。川沿いの道を手前へ歩いてくる男は、赤い天狗の面を背負っています。讃岐(今の香川県)の金毘羅権現へ参る人で、面は奉納するためのものです。

その先を行く2人は、比丘尼(尼の姿で勧進をして歩く女性)とその連れです。手には布施を受ける柄杓を持っています。月明かりの下、それぞれ別の目的を持った旅人が同じ道を宿場へ向かっています。

左に流れるのは狩野川で、奥の橋を渡った先に沼津宿の家並みが見えます。川面の青、月の白、道の淡い色が落ち着いた調子でまとめられ、日が暮れて人々が宿へ急ぐ時刻の空気が伝わります。

沼津宿は江戸から12番目の宿場で、狩野川の河口に近く、沼津城の城下町でもありました。月の輪郭は空の青を摺り残して白く表され、川面にもその明るさが映っています。道ばたの細い木々は、月を隠さないよう間をあけて並べられ、画面に縦のリズムを生んでいます。

描かれた場所の今

沼津城の堀は埋められて城の面影はほとんどありませんが、旧沼津宿の名残として、江戸から29番目の一里塚の跡が一里塚公園になっています。宿場の東西には、沼津藩の領地の境を示した榜示杭も残っています。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

この揃物を所蔵する館(この図の所蔵は館のサイトでご確認ください)

出典・参考

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